「蔚山は2020年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝し、昨年はリーグを制覇しました。いつか未知の場所で挑戦することを夢見ていましたが、蔚山という強いチームからのオファーは魅力的でした」
「韓国の選手はFWもDFも皆優れたフィジカルを持っています。韓国の選手が持っていない自分だけの技術で、存在感のあるプレーを見せたいです」と自信を持って伝えた江坂。自身がサッカーで最も重要視することを「ポジショニング」と明かすと、「相手が嫌がって恐れるほど、空間を支配したいです」と強調した。
ひとり蔚山で適応を進める江坂の助力者は、かつてサガン鳥栖、鹿島アントラーズで活躍し、今季から蔚山現代の新キャプテンを務める韓国代表DFチョン・スンヒョン(28)だ。
江坂は「チョン・スンヒョンは日本でプレーしたので日本語もできます。練習場だけでなく、外でも自分を助けてくれます。一日休むときがあったのですが、チョン・スンヒョンが家族との日程を断って、自分が心配だと言って夕食をおごってくれました」と、チョン・スンヒョンへの感謝を伝えた。
ちなみに、蔚山現代にはチョン・スンヒョン以外にも元FC東京、大宮アルディージャ、ガンバ大阪のDFキム・ヨングォン(32)をはじめ、元横浜F・マリノスのFWユン・イルロク(30)、元アルビレックス新潟のDFイ・ミョンジェ(29)、元セレッソ大阪のMFキム・ソンジュン(34)といった元Jリーガーが在籍。スタッフには日本人の池田誠剛コーチもいる。彼らも江坂の韓国生活をサポートしてくれることだろう。
本日(13日)発表されたKリーグ1の2023シーズン日程では、2月25日の開幕戦から蔚山現代対全北現代の“現代家ダービー”が実現することが決まった。
はたして江坂と天野の“日本人対決”は見られるのか、そして江坂のKリーグ・デビューは果たされるのか、来月に迫った開幕を楽しみに待ちたいところだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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