アジア勢がメジャーな国際大会で結果を残せば、自然に欧州クラブのスカウトが目を向けるようになる。
かつては優秀な選手が1~2人程度にとどまったとすれば、現在は韓国代表FWソン・フンミン(30、トッテナム)を筆頭に日本代表MF鎌田大地(26、フランクフルト)やイラン代表FWサルダル・アズムン(28、バイエル・レバークーゼン)など多くのアジア人選手が欧州ビッグリーグで成功したことで、後輩たちに対する見方が変わった。
アジア市場への関心が高いクラブは、競技力と商品性を兼ね備える選手を獲得しようと財布のひもを緩めている。
昨年のカタールW杯で12年ぶりのベスト16進出に成功した韓国サッカー界では、潜在力を持つ若手有望株たちの欧州進出に期待感を抱いている。
しかし、以前のように“サプライズ移籍”が主となる冬の移籍市場で欧州に直行するのか、はたまた夏の移籍市場まで待つのかをめぐり、選手とクラブ間で顔色を伺う争いが激しくなっている。