193cmの長身に最速155kmを誇るスミス。彼の獲得にあたり、ハンファはなんと11年前の負傷情報までチェックしたという。
ハンファ関係者は「スミスのメディカルチェックをしながら、キャリアにおけるすべての負傷歴を調べた。韓国でイ・ジプン・コーチが現地戦略チームとリアルタイムでコミュニケーションを取り、徹底的に確認した。特に、検査する病院を選ぶときは、スミスが過去に在籍したメジャーリーグのタンパベイ・レイズに協力を要請して進行した」と伝えた。
これにより、ハンファは迅速かつ正確にスミスのメディカルチェックを完了することができた。
このほか、ハンファは西武にも協力を要請し、デビュー当時から昨根まで行ったすべての負傷関連ヒストリーを確認し、11年前に負った負傷部位までMRIでチェックした。
関係者は「今回の検査ではMRIや超音波などを通じて、負傷部位に対するディテールな検査を行った。担当医師のイートン博士は“以前トミー・ジョン手術を行った肘の靭帯も良く、今年の負傷部位も超音波で確認した結果、綺麗に回復していることがわかった”と合格点を付与した」と伝えた。
スミスは「久しぶりの先発復帰であるだけに、ワクワクしているし、責任感も感じている。すでに体作りは始めている。キャンプに良いコンディションで合流したい」と伝えた。
ハンファのソン・ヒョクGM(ゼネラルマネージャー)は、「負傷に対するイシューがあるが、十分に検討した。我々は守備が弱く、球威型の投手が必要だった。万が一の負傷に対する備えはしていた。今年は外国人選手が負傷した場合を考慮して、早い期間に選手を獲得できるマニュアルと、その期間に耐えられる国内の選手を準備しておこうと思う。果敢で負傷のリスクはあるが、我がチームには果敢で球威型の投手が必要だと判断した」と明らかにした。
逆に、スミスは契約の段階からKBOの打者に対する戦力分析を行ったという。
ハンファ関係者は「球団が契約及びメディカルチェックをしにアメリカに行く際、スミスがキャンプ合流前にKBO打者の特性をあらかじめ把握できるよう、9球団の打者の映像を外付けハードに入れて伝達した」と明かした。
関係者は「外付けハードには戦略チームで分析した9球団主要打者の対右腕外国人投手での打席の映像が含まれており、主要説明は字幕を入れてスミスの理解を助けた」と付け加えた。
ハンファが獲得段階からここまで手厚い準備をするのも、KBO初挑戦のスミスが事前の戦力分析を通じて心理的な安定を確保し、実戦で活躍できるようにする意図からだ。
スミスは「冬の間に予め打者の成功を把握し、これに合う攻略法を研究することができる。大いに役立つと思う」と、KBO挑戦への喜びと決意を伝えていた。