サッカーワールドカップ92年の歴史上、初めて中東の地で開催された2022年カタールW杯には、歴代最多となるアジア勢6カ国(韓国、日本、オーストラリア、イラン、サウジアラビア、カタール)が出場した。
そして、このうち半分の3カ国がベスト16に進出するという新たな歴史を築いた。
ただ、このような結果のなかで、開催国カタールから“事実上のホームゲーム”のように試合を戦ったはずのイラン、サウジアラビアまで、中東3カ国がすべてグループステージ敗退となった点が目を引く。
もちろん、開催国史上初めて3戦全敗に終わったカタールを除き、イランとサウジアラビアはそれぞれ1勝ずつ挙げた。特にサウジアラビアは南米の強豪アルゼンチンを2-1で破り、アジアの反乱を知らせる契機にもなった。
それでも、中東3カ国の成績表は、ベスト16入りした韓国、日本、オーストラリアと比べると寂しいものと言える。オセアニアから編入したオーストラリアは比較対象から除外したとしても、長い間アジアの舞台で争ってきた韓国や日本のパフォーマンスとは差があった。