試合後、チョ・ギュソンは「W杯という世界的な舞台でゴールを決めることを想像はしてきたが、本当に実現するとは想像も、考えもつかなかった。今日という日に自分ができることを見せよう、ただチームの助けになろうという考えしかなかった。本当に光栄だ」とし、「ゴールは決めたが、結果が残念だ」と負けた悔しさをあらわにした。
ウルグアイ代表との初戦ではFWファン・ウィジョ(30、オリンピアコス)との交代で途中出場しW杯デビュー。そして今回のガーナ戦でW杯初先発を果たした。
「練習時に監督が“先発メンバーに変化があるかもしれない”とおっしゃっていたが、そこで何かを感じた。その時点からしっかり準備しなければならないと思った。先発に選んでいただいて、信じてくれたことに感謝し、この1試合が本当に最後だという思いでプレーしてようと考えた」
そして、実際の試合中は「何も考えなかった。ただ“できる”という考えだけでプレーしていた」と付け加えた。
チョ・ギュソンのW杯初ゴールは重要な局面で生まれた。前半でガーナに2点差を離され、後半で巻き返しを図りたい時点に生まれた追撃弾だった。チョ・ギュソンのゴールをアシストしたのは、直前に途中出場で投入されたばかりのMFイ・ガンイン(21、マジョルカ)だった。
チョ・ギュソンは「(イ・ガンインは)誰もがその能力を認める選手だ。(ボールが)入ってくると信じて動くと、そこに正確にパスを届けてくれる。ガンインがボールを持つと期待が生まれる。僕も常に準備している。ガンインが動きを要求すると、僕もボールがそこに来ると感じる。ガンインのそのような部分が素晴らしい」と、イ・ガンインの才能を称えた。
今回のW杯期間でチョ・ギュソンは大会屈指の注目選手に浮上した。自身のインスタグラムフォロワー数もウルグアイ戦前まで2万人程度だったのが、ガーナ戦が終了した今では130万人まで急増している。
それでも、チョ・ギュソン自身は「あまり有名になりたい気持ちはない。そんなに有名になっても僕は同じ人間だ」と、現在の人気ぶりを気にしないと伝えた。
ガーナ戦敗北により、グループステージ2試合を終えて1分1敗の勝ち点1で現在3位。来る12月3日の最終節ポルトガル代表戦で勝利し、他会場のウルグアイ対ガーナの結果次第では決勝トーナメント進出の可能性は残されているが、決して簡単なミッションではないことは確かだ。
ただ、チョ・ギュソンは「まだ終わっていない。選手たちは全員諦めなかった。最後まで信じてくだされば、選手たちも一生懸命プレーできる。最後まで戦ってみなければわからない。諦めずに最後まで頑張る」と、ポルトガル戦勝利のために全力を尽くすことを力強く誓った。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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