W杯2戦目控えた韓国代表に不穏な空気…記者会見で重大な“通訳ミス”発生、監督も困惑の事態

同日の会見ではDFキム・ミンジェ(26、ナポリ)の出場可否が核心となった。

24日のウルグアイ代表戦で右ふくらはぎを痛めたキム・ミンジェは、試合翌日から2日間の練習に参加せず、前日の27日もフィットネスバイクに乗っただけだった。このため、報道陣からキム・ミンジェの状態を尋ねる質問が多く飛び出たのだ。

ポルトガル語で答えたベント監督の最初の回答は、「キム・ミンジェは明日の出場が難しい」という韓国語で取材陣に通訳されて伝えられた。主力の出場可否にかかわる重要な内容であるだけに、一部メディアはこの発言を速報として処理していた。

ところが会見途中、ファン・インボムに向かって「2人の友人が欠場するが、どんな覚悟でプレーするのか」という質問が出ると、ベント監督が「通訳が間違っている」と当惑する様子を見せた。“2人の友人”とは、ファン・インボムと同い年のキム・ミンジェとFWファン・ヒチャン(26、ウォルヴァーハンプトン)のことだ。

結局、英語で説明してほしいという報道陣の要請に対し、ベント監督が「キム・ミンジェの出場はまだわからない。明日までに状況を見て決める。ファン・ヒチャンは出場が難しい」と正確に述べたことで、ようやく状況が整理された。ファン・ヒチャンはハムストリングに違和感を抱えており、ウルグアイ代表との初戦でも出場していなかった。

(写真提供=韓国サッカー協会)パウロ・ベント監督

キム・ミンジェが出場できるかどうかは、韓国代表にとっても報道陣にとっても、そして試合を観戦するファンにとっても非常に重要な事案だ。にもかかわらず、通訳がこの発言をまともに訳すことができなかったため、その場にいた全員が混乱に陥らなければならなかった。

ワールドカップの通訳は、国際サッカー連盟(FIFA)と大会組織委員会から渉外して行われる。ミスはあり得ることであるとはいえ、あまりにも重大な内容を誤って処理した通訳によって、思わぬ“大事故”になってしまうところだった。

なお、韓国代表対ガーナ代表の一戦は22時キックオフ予定だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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