東京五輪に向けた韓国サッカーの“輪郭”が見える…U-22代表の新たな出発

2019年08月25日 サッカー #東京五輪

新しいU-22韓国代表が出発する。

キム・ハクボム監督率いるU-22韓国代表は、9月6日と9日に済州島でシリアと2度の親善試合を行う。

今回の招集は、2020年1月にタイで開催されるアジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権を本格的に見据えたものという点で、意味が大きい。U-23選手権は東京五輪の予選を兼ねている。

3位までに入れば、オリンピック出場権を獲得することができる。

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U-22代表は、2018年12月から着実にチーム作りを進めてきた。今年3月にはU-23選手権の予選に出場したし、5月にも江原道・旌善(チョンソン)で国内トレーニングを実施した。しかし、これまではプロの試合やU-20ワールドカップなどのスケジュールがあったため、キム監督の構想通りにチームを作ることができなかった。

今回は9月のAマッチ期間を利用するため、A代表と重ならないプロ、大学生選手を招集することができる。

キム監督をはじめ、チャ・サングァン、イ・ミンソン、キム・ウンジュンの3人のコーチは、全国を回って選手の選別を行ってきた。Kリーグの1部、2部リーグを選ばず、地道に選手たちを観察した。最近も江原道・太白(テベク)に滞在し、全国秋季大学サッカー連盟戦を観戦している。必要なリソースを1人も逃さないよう、入念にチェックしているわけだ。

キム・ハクボム監督

粘り強く選手を求めたキム監督は今回、26人を招集する予定だ。プロで活躍している選手はもちろん、大学サッカーで頭角を現した有望株の名前も挙がることだろう。

Kリーグからは、既存のキム・デウォン(大邱)、イ・ドンジュン(釜山)、イ・ドンギョン(蔚山)などが無難に呼ばれると見られる。U-20ワールドカップのメンバーであるチョン・セジン(水原)、オム・ウォンサン(光州)、イ・ジェイク(アル・ラーヤン)なども選抜対象だ。

さらに5月に選抜されたチョ・ギュソン(安養)、キム・ジンギュ(釜山)といった選手たちもKリーグで活躍しているため、チャンスを得ることだろう。当時の名簿に名前を挙げたが、所属チームの日程で合流できなかった高卒新人イ・スビン(浦項)も、キム監督に初めて会う可能性が高い。

シリア戦は組織力を引き上げる機会でもあるが、それよりも選手自体を評価する試合になる見通しだ。

U-22代表は、10月のAマッチ期間も招集される予定。11月の招集は未定で、12月になるとU-23選手権の準備モードに入る。シリア戦でどんな姿を見せてくれるのかに応じて、今後の選抜に影響を与える可能性がある。U-23選手権はオリンピックにつながる舞台であるだけに、今回の招集を通じて東京に行くU-22代表の輪郭が見えると考えられる。

これまで以上に真剣な親善試合になるしかない。

シリアはU-23選手権本選に進出したチームだ。韓国はポート2、シリアはポート4に属しているので、グループリーグで対戦する可能性もある。グループリーグでなく、決勝トーナメントで戦う可能性もあるだろう。

キム監督も「シリアは最近、脅威的に成長しているチームなので良い実戦経験になるだろう」と述べた。

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