女子バレー韓国代表への風当たりが厳しい。
7月3日に閉幕した2022バレーボールネーションズリーグ(VNL)で、大会史上初の全敗を喫した韓国代表。大会前14位だった国際バレーボール連盟(FIVB)世界ランキングも、大会後には5ランクダウンした19位となった。
結果はともかく、プレー内容も芳しくなかった。2022東京五輪でベスト4に導いたステファノ・ラヴァリーニ監督から指揮権を受け継いだセサル・エルナンデス・ゴンザレス監督にとっては初の大会だったが、準備期間が十分ではなかった。戦術練習を満足にできないまま大会に臨んだため、結果を期待するのは酷だったと言える。
準備不足以外にも、代表から退いたベテランのキム・ヨンギョン(34)、キム・スジ(35)、ヤン・ヒョジン(32)の穴がそのまま浮き彫りに。大会12試合で3セットしか取れなかった成績が、彼女たちの存在感を如実に物語っている。
だがすべてが悪かったわけではない。試合を重ねるごとに良くなっていたのだ。
複数の選手を多様に起用したセサル監督は、最上の組み合わせ、攻撃オプションなどをテスト。特に大会第3週を迎えると、センターのイ・ジュア(21)のブロード攻撃は目立って増えていた。センターを積極的に活用するだけでなく、イ・ハンビ(25)をライトに投入してチーム内の攻撃オプションを増やすなど、セサル監督の色が徐々に浸透していた。
VNL後、韓国Vリーグに復帰したキム・ヨンギョンは、「世界の舞台で競争するためには長い時間が必要だ。特にスピードバレーは一夜にしてできない。しっかり準備すれば良い結果が出るだろう」と長期的視点での強化が必要だと述べた。
そして代表選手たちも変化を徐々に体感しているようだ。イ・ジュアはチーム内の変化について、「だんだん良くなっていく姿を見せることができた。最初よりすごく良くなった。選手たちは頑張っている。良くない話に心を痛めたが、選手たちは一丸となって団結している。成長し、良い姿をお見せするので応援してほしい」と話した。
大会中、パク・ジョンア(29)の89点に次いでチーム内得点ランクで2位(86点)だったカン・ソフィ(24)も同じ気持ちだった。「すぐに結果論的な記事がたくさん出た。悲しかった。信じて待ってほしい。今はぎこちないかもしれないが、これからさらに強くなる余地だけが残っている。大会3週目の時、徐々に迎えられていく感じがした。真剣に見守って応援してほしい」と話している。
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