“チーム・キム”の歩む道が歴史となる。女子カーリング韓国代表のチーム・キムが、世界選手権で歴代最高の成績を収めた。
キム・ウンジョン(31)、キム・ソンヨン(28)、キム・ギョンエ(27)、キム・チョヒ(25)、キム・ヨンミ(31)で構成されたチーム・キム(江陵市庁)は3月28日(日本時間)、カナダのプリンス・ジョージで行われたカーリング世界選手権女子決勝でスイス代表に6-7で惜敗した。
韓国は子女初の世界選手権決勝進出で初優勝まで狙ったが、世界最強国スイスの壁を越えることはできなかった。
それでも貴重な銀メダルだ。チーム・キムはまたしても韓国カーリング界の歴史に足跡を刻んだ。2019年に“チーム・ミンジ(春川市庁)”が獲得した過去最高記録の銅メダルを上回り、韓国国内におけるカーリング最強者であることを改めて立証したわけだ。
また、今年2月に行われた北京冬季五輪で8位に終わった悔しさを、今回の世界選手権で吹き飛ばした。
北京五輪予選で4-8と敗れたスイス相手にチーム・キムは雪辱を狙ったが、序盤からピンチを迎えた。チーム・キムは第2エンドに3点、第4エンドに1点を奪われ、1-4とリードを許した。
ただ、第5エンドで2点を返し反撃の引き金を引くと、第6エンドでは1点を許すにとどまり、3-5と2点ビハインドの状況で第7エンドに突入した。
すると、チーム・キムにチャンスが訪れた。3-5の状況でスイスがミスを犯したのだ。そこでキム・ウンジョンが冷静にドローショットを成功し、5-5と同点に追いついた。
続く第8~9エンドはお互いに1点ずつを加え、第10エンドで悲喜が分かれた。韓国は相手のミスの隙を突かなければならない状況だったが、スイスはこれまでにない集中力を発揮し、試合をリードした。
結局、スイスの最後のストーンがハウス内のチーム・キムのストーンを押し出し、これが決勝点となって試合が終了した。
スイスは今大会、予選12連勝を含む無敗(14試合14勝)という圧巻の強さで優勝を成し遂げた。なお、日本代表の中部電力はチーム内での新型コロナウイルス感染者発覚により、予選で大会を棄権していた。
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