2021シーズンの韓国女子ツアーで、ジャン・ハナ(29)が複数の歴代記録を塗り替えている。
彼女は「歴代ラウンド別首位数」や「歴代最終ラウンドチャンピオン組編成記録」に続き、「生涯獲得賞金総額」でも記録更新し、ゴルフファンの注目を集めている。
今季開幕前の時点で「歴代ラウンド別首位数」47回とし、申ジエ(33)とタイ記録を保持していたジャン・ハナは、前半戦のうちにさらに6回を追加し、通算53回で当該記録の単独首位に立った。
また、「歴代最終ラウンドチャンピオン組編成記録」でも、開幕前までに32回を記録して最多33回のコ・ウスンに次ぐ歴代2位に付けたジャン・ハナは、今シーズン、安定した活躍を通じてチャンピオン組に3回編成され、通算35回と歴代最多を更新した。
そして何より、ジャン・ハナは「生涯獲得賞金総額」という大記録も塗り替えてみせた。
2010年6月のプロ転向から11シーズン目を迎えるジャン・ハナは、韓国女子ツアーで史上初めて通算獲得賞金50億ウォン(日本円=約5億円)を突破する快挙を達成した。
うち2シーズンは米国女子ツアーで主に活動していたため、韓国女子ツアー大会への参加数は比較的少ない。にもかかわらず、韓国女子ツアーの選手の中で最も多くの賞金を稼いでいることからも、ジャン・ハナの記録(前半戦終了基準で通算獲得賞金52億4017万8379ウォン=約5億2401万円)の偉大さがわかる。
6月の「ロッテオープン」で今季初勝利を飾るなど、前半戦で安定した活躍を繰り広げたジャン・ハナは、休息期間を通じてリフレッシュした姿を後半戦に披露する予定だ。
昨シーズン、韓国女子ツアー最高権威の大会でありメジャー初戦の「第42回KLPGAチャンピオンシップ」で無冠の悲しみを吹き飛ばし、プロ初勝利を挙げたパク・ヒョンギョン(21)。
彼女は今季も「CreaS F&C 第43回KLPGAチャンピオンシップ」で優勝し、大会2連覇達成という韓国女子ツアーの歴史に残る偉業を成し遂げた。
1978年から現在まで43年の歴史を誇る「KLPGAチャンピオンシップ」は、これまでトップクラスの選手を優勝者として送り出してきた。そんななか、同大会で最後にタイトル防衛に成功した選手が、1980~1982年に3連覇を果たした故ク・オッキ氏であることを見ても、これまでタイトル防衛が決して容易ではなかったことがわかる。
プロで初めてトロフィーを掲げた大会で再び劇的な優勝を収め、通算3勝目とともに“タイトル防衛成功”という名誉も得たパク・ヒョンギョンは、前半戦のうちに準優勝3回を加えるなど、引き続き毎大会で優勝候補として取り上げられている。
これまで韓国女子ツアー通算4勝を記録しているホン・ラン(35)も、同ツアーの歴史に一線を画した。
2004年にプロ転向したホン・ランは今季開幕前、「韓国女子ツアー初の1000ラウンド出場記録」更新と関連して注目を浴びていた。
そして、「DBグループ・第35回韓国女子オープン」の第2ラウンドに出場したことで、通算1000ラウンド出場という大記録を達成した。
特別な思い出が詰まった前半戦を終えたホン・ランは、韓国女子ツアー計345大会出場を記録して「生涯参加大会数」1位となり、これまでに1013ラウンドを消化した。
2004年から17年もの間、着実に足跡を残しているホン・ランは、「最多連続シード獲得」「最多予選通過」の記録も更新し続けている。彼女が大会に出場するたび、新たな歴史が生まれるといっても過言ではないだろう。
1000ラウンド出場記念の祝賀行事では韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)に1000万ウォン(約100万円)の寄付を行うなど、後輩選手の大きな手本となったホン・ラン。後半戦でも実直に記録を積み上げることだろう。
韓国女子ツアーの後半戦は、来る8月13日にスタートする「デユウィニアMBN女子オープン」から幕を開ける。
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