韓国バドミントン協会が、東京五輪で中国代表選手が韓国代表選手に対し罵倒の言葉を吐いたとして、正式に対応に乗り出した。
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韓国バドミントン協会は8月3日、世界バドミントン連盟(BWF)に対する公式抗議手続きを進行中だと発表した。
議論となっているのは、去る7月27日に行われた東京五輪バドミントンの女子ダブルスで予選ラウンドのこと。
当時、キム・ソヨン&コン・ヒヨンの韓国ペア対陳清晨(チェン・チンチェン)&賈一凡(ジャ・イーファン)の中国ペアの試合中、陳清晨が繰り返し発していた言葉が“暴言”だという指摘が登場した。
陳清晨が発した言葉は、英語でいう“Fワード”に該当するものだ。東京五輪は無観客で行われており、陳清晨の声は中継を見ている視聴者にもはっきりと聞こえた。このため、香港や台湾など中国語圏のバドミントンファンも、陳清晨の発言を非難していた。
アメリカメディア『ニューズウィーク』も、陳清晨が試合中に罵倒の言葉を繰り返し使用したと指摘。同メディアは、中国ペアが第1ゲームを韓国ペアに奪われた際に陳清晨が悪口を発し、第2ゲームでも接戦の状況で罵倒の言葉を叫んでいたと伝えた。得点時も、陳清晨は当該の単語を叫んでいたという。陳清晨の暴言は、4日後の31日に行われた準決勝で再戦した際にも繰り返された。
議論が巻き起こると、陳清晨は「私の悪い発音が皆さんを誤解させてしまうとは思わなかった」とし、“発音の問題”として暴言を否定した。
国際オリンピック委員会(IOC)は、競技中の暴言や罵倒に対する規定は別途設けていない。しかし、BWFは「競技中に審判や観客に聞こえるほど冒涜的なことを言ってはならない」と規定している。
韓国バドミントン協会は「陳清晨の暴言はスポーツ精神に反する非紳士的行動」だと内部で結論付け、公式対応に乗り出すことにした。
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