もう「ヨ・ホンチョルの娘」ではなく「ヨ・ソジョン」として生まれ変わった。
ヨ・ソジョンは8月1日、有明体操競技場で開かれた東京五輪・女子体操の種目別跳馬決勝で、スコア14.733点を獲得し、レベカ・アンドラデ(ブラジル、15.083点)、ミカイラ・スキナー(アメリカ、14.916点)に続き、銅メダルに輝いた。
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1996年アトランタ大会の男子跳馬で銀メダルを獲得した“父”ヨ・ホンチョル慶煕大教授と一緒に、韓国初の“父娘オリンピックメダリスト”の歴史を作った。
ヨ・ソジョンは1回目で、自分の名前を冠した「ヨ・ソジョン」(難度6.2点、両手で跳馬をついて体を空中で2回転(720度)する動作)を行い、実施点9.133点を加えた15.333点の高得点を獲得した。しかし2回目で着地がやや不安定となり、14.133点を獲得した。
それでも4位だったアレクサ・モレノ(メキシコ、14.716)を上回り、銅メダルを獲得した。ヨ・ソジョンは、韓国女子体操史上初のオリンピックメダルに輝いた。
女子体操は1928年のアムステルダム大会から正式種目となった。韓国は1960年ローマ大会から女子体操選手をオリンピックに送ったが、メダルを獲得したことは一度もなかった。ヨ・ソジョンはオリンピック女子体操93年の歴史のなかで、韓国人として初めてメダリストになったのだ。
この日、父であるヨ・ホンチョル教授は解説委員としてマイクを握って娘の試合を見ていた。いつも父の影に隠れて「ヨ・ホンチョルの娘」と呼ばれていた彼女だが、最終的に自分の名前を世界に知らしめることになった。
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