阪神タイガースのメル・ロハス・ジュニア(31)が不振に陥る一方、彼の古巣であるKTウィズの好調が目立っている。
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昨シーズンの韓国プロ野球でKTを球団史上初のポストシーズン進出に導いたロハス。自身も打撃部門4冠(本塁打、打点、得点、長打率)を受賞するとともに、KT所属選手としては初のMVPにも輝いた。
KTはロハスの猛打もあり、昨シーズンのチーム長打率でリーグ3位(0.284)を記録していた。
最高の活躍を見せたロハスはシーズンオフにKTを退団し、阪神タイガースへ加入。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響もあってチームへの合流が遅れ、開幕後の4月4日にようやく日本の地を踏んだ。
しかし、それからというもの、ロハスは当初期待された活躍をほとんど見せられていない。
去る5月8日に1軍の舞台に上がったロハスは、21打席連続無安打で球団ワースト記録を更新。22打席目に来日初安打となる本塁打を放ったものの、直近でも15打席連続無安打。ここまでの打率は0.057と、深刻な打撃不振に陥っている。
韓国プロ野球時代の姿とは大きくかけ離れていると言っても過言ではない。
日本でロハスが苦しんでいる反面、古巣のKTは開幕から好調続きだ。
KTは6月1日時点でチーム打率0.279と、リーグ2位の数字を記録している。圧巻の打撃感覚を誇るカン・ベクホ(21)が打率0.417でリーグ唯一の4割台を叩き出し、キム・ミンヒョク(25)が打率0.302、ペ・ジョンデ(25)が打率0.292、ソイロ・アルモンテ(31)が打率0.291、キム・ビョンヒ(30)が打率0.308と後に続いている。
開幕前にはロハスの穴を嘆く声も挙がっていたが、今ではそんな憂慮も聞こえなくなった。ロハスに代わる“新助っ人”のアルモンテが大きな活躍をしていない状況での好調ぶりなだけに、より意味がある。
KTは現時点で26勝20敗と2位に付けており、首位SSGランダースとのゲーム差は「2」だ。打線の活躍が続くようであれば、近いうちにも首位交代が実現するものと見られる。
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