「フンミンはすごい、ウィジョは私より優れている」元J得点王が語る韓国代表2人のエース

中国・延辺富徳のファン・ソンホン新任監督は、韓国サッカー史におけるストライカーの系譜を引き継いだ人物だ。

1990年から2002年までワールドカップに4度出場し、1994年アメリカW杯のドイツ戦、2002年日韓W杯のポーランド戦でゴールを決めた。2000年前後の韓国サッカーの中心には、いつもファン・ソンホン監督がいた。またセレッソ大阪に在籍していた1999年には、Jリーグ得点王に輝いている。

最近、韓国サッカーは2人のストライカーに注目が集まっている。1人はトッテナムでプレーするソン・フンミンであり、もう1人は昨年のアジア大会得点王に輝いたガンバ大阪のファン・ウィジョだ。

ソン・フンミンはここ2カ月で14得点を記録しており、プレミアリーグでもトップクラスのゴールゲッターとして認められている。韓国サッカー史を変える活躍を見せている。ファン・ウィジョも典型的なストライカーで、アジア大会以降、韓国代表で不動のワントップを務めている。

2人を見つめるファン監督の視線は温かい。彼が昨年4月にFCソウルを去った後、ソン・フンミンとファン・ウィジョはワールドカップ、アジア大会、プレミアリーグ、Jリーグなどで素晴らしい活躍を見せた。

ソン・フンミン(左)とファン・ウィジョ

ファン監督は「フンミンはすごいです。私から見ても素晴らしく、ドルトムント戦を見るとピークを迎えたと感じる」とし、「韓国サッカーはどうすれば彼のパフォーマンスを(代表チームで)引き出せるのか考えなければならない」と述べた。

続いて「ウィジョも同じだ。脅威的にすら感じる。平凡な感じが消えた。ボールを受けたとき、シュートの脅威を感じさせる選手になった」とし、「パウロ・ベント監督は2人の選手をどうすれば最大限に活用できるか、頭を悩ませなければならないようだ」と話した。

アジア大会後、ファン・ウィジョとファン監督を比較するメディアが増えた。ボールへのこだわりやゴール前の動き、決定力などが似ているという意味だった。それについてファン監督は、初めて口を開いた。

「ウィジョのほうが優れている」と笑う彼は、「私よりも優れているのだが、結局のところファン・ウィジョ自身の精神面が重要なようだ」と助言した。ファン監督は「ファンの期待値が高くなったからだ。それはフンミンも同じ」と述べた。

ファン・ウィジョについては、自分の経験を思い出しながら得点の連続性を強調した。ファン監督は「ストライカーは毎回得点できるわけではないだけに、しっかりと気持ちをコントロールして乗り越えなければならない。ウィジョには連続性、持続性が重要だ。トップクラスの選手は、数試合の間に得点してポイントを挙げる。2~4試合の間にきちんと得点しなければならず、そのような悩みをウィジョもすることだろう」と話した。

ファン・ソンホン監督

ファン監督は「ロシアW杯については特に話は多くない」と言い、韓国がベスト8で脱落したアジアカップの話を続けた。

「アジアカップを見ると、アジアのレベルは上向いているようだ。東南アジアのクラブもそうで、代表チームも実力の差が縮まった。自分たちがとても難しい状況に立っているという危機意識を持つべきだ」

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ファン監督は、「キルギスのプレーを見ればいい。守備を見ていると、アジアの国すべてが強くなったようだ。それをどうやって崩すのかが課題となる。精密な攻撃の展開がなければ、韓国はまた苦戦するだろう」と予想した。

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