昨シーズンのKリーグ1(1部)で躍進した光州(クァンジュ)FCが、2021シーズンの降格候補に挙げられた。
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本紙『スポーツソウル』は、来る2月27日の開幕を前にKリーグ1全12クラブの監督とキャプテンを対象にアンケート調査を実施した。
その結果、光州FCが18票中16票(6人が無回答)を獲得し、降格の最有力候補となった。
2020シーズン、昇格組ながらファイナルA(上位グループ)に進出し、クラブ史上最高位の12チーム中6位でフィニッシュした光州FCは、今回の移籍市場で多くの主力が流出した。
攻撃の軸を担ったブラジル人FWウィリアン(27)が慶南(キョンナム)FCに発ち、ウズベキスタン代表DFルスタム・アシュルマトフ(24)も江原(カンウォン)FCへ去った。ほかにもMFヨ・ルム(31)が済州(チェジュ)ユナイテッド、ホン・ジュンホ(27)がFCソウル、イム・ミンヒョク(23)が慶南FCに移籍。ブラジル人FWフェリペ(28)とオム・ウォンサン(22)が残留したことが幸いだったほどだ。
光州FCは移籍した主力に代わり、キム・ジョンウ(27)、キム・ウォンシク(29)、イ・ハンセム(31)ら1部経験者を獲得した。だが、他クラブと比べ戦力が劣るのは事実だ。
また、2018年から3シーズン光州FCを率い、チームを1部昇格に導いたパク・ジンソプ監督も、FCソウルの新指揮官就任によってチームを去った。さらにはフロントの不正が明らかになり、クラブは混乱に巻き込まれた。新しい代表取締役と団長が赴任したとはいえ、新シーズンの準備に支障が生じたのは確かである。
各クラブの監督とキャプテンは、主力選手の流出と物足りない戦力補強を弱点に挙げ、光州FCを有力な降格候補とした。
Aチームの監督は「選手流出が大きいが補強も弱い」とし、Bチームのキャプテンは「外国人選手など戦力補強が遅れており、バックアップも不足している」と指摘。Cチームの監督は「主力選手の離脱と雑然としたクラブの雰囲気」を理由に挙げた。
光州FC以外では、城南(ソンナム)FCと水原(スウォン)FCがそれぞれ1票を得た。城南FCを選んだDチームの監督は「昨年と比べてこれといった獲得がない。似たレベルの競技力を予想する」とし、水原FCを選んだEチームのキャプテンは「選手を多く獲得したが、従来の1部クラブならではの雰囲気や戦力、経験は無視できない」と意見を述べた。
一方、Kリーグ1で毎シーズンのように降格圏を争いながらも最終的に残留する“残留王”こと仁川(インチョン)ユナイテッドは、今回の降格候補アンケート調査で1票も入らず。昨シーズン途中から就任したチョ・ソンファン監督の下で復調したことが要因となった。
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