イ・ジョンウンはイム・ソンジェよりも、新人王に輝く可能性が高いといえる。
彼女は2017年の韓国女子ツアーでタイトルを総なめにし、昨年はアメリカとツアーを並行しながらも賞金女王や最少ストロークなど獲得する底力を示した。去る11月のクォリファイング(Q)シリーズを1位で通過し、アメリカ進出を宣言したが、当然ながら今季米国女子ツアーの新人王候補1位だ。アメリカでの生活に適応できるかどうかは未知数だが、実力だけで評価するとイ・ジョンウンを脅かす有力な候補は他にいない。
イ・ジョンウンは現在、アメリカ全域を巡回する米国女子ツアーを消化するためには強い体力が必要であると考え、韓国に残ってウエイトトレーニングに集中している。来る1月15日からはタイで合宿を行い、実戦の感覚を調整する計画だ。米国女子ツアーのデビュー舞台は、2月14日にオーストラリアで開幕する「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」となる。
イ・ジョンウンは最近の記者会見を通じて、「最初のシーズンだけに適応すべき部分が多いと思う」としながらも、「今年の選手賞のようなタイトルはあまりに大きく感じられるので、ひとまず多くの関心を受けている5年連続となる韓国人選手新人賞を目標に挑戦したい」と明らかにした。
米国女子ツアーで韓国人選手たちは、2015年のキム・セヨンを皮切りに、2016年のチョン・インジ、2017年のパク・ソンヒョン、2018年のコ・ジンヨンと4年連続で新人王に輝いている。イ・ジョンウンは「先輩たちに迷惑をかけないように最善を尽くしたい」と、決意も欠かさなかった。イ・ジョンウンがアメリカという不慣れな雰囲気や食事、移動距離などにうまく適応できれば、韓国人選手による5年連続新人王も困難ではないというのが大方の予想だ。
はたして2016年に成しえなかった、韓国人選手による米国ツアー“男女同時新人王”となるのか。注目していきたい。