韓国プロ野球の新型コロナウイルス対応マニュアルが、日本プロ野球の“マイルストーン”になった。
【写真】韓国プロ野球を盛り上げる「美女チアリーダーTOP10」を一挙紹介
『スポーツニッポン』をはじめとする日本メディアは4月27日、「NPBが韓国、台湾など他国リーグの新型コロナ対応方法を研究している」と一斉に報じた。
『日刊スポーツ』によると、日本野球機構(NPB)事務局は、韓国野球委員会(KBO)から約40ページの新型コロナ対応マニュアルを入手し、翻訳するという。
今季、韓国プロ野球KBOリーグは、チーム独自の紅白戦、チーム間の練習試合を経て、5月5日に開幕を迎える。
1週間の間隔で、各球団の団長が集まる実行委員会と、社長団が進行する理事会を開くなど、新型コロナの感染拡大状況に応じて機敏に対応し、最終的に開幕日を決定した。特に3月中旬、各分野の専門家で構成された新型コロナタスクフォース(TF)の役割が大きかった。対応マニュアルを製作して10球団にガイドラインを与えたことで、リーグの混乱を最小限に抑えた。
チーム間の練習試合を控えて4月17日に発表された対応マニュアル第2版には、試合中の指針も具体的に明示された。
グラウンドとダッグアウトを除くすべてのエリア(クラブハウスを含む)でマスクを着用し、ハイタッチや握手など素手での接触が生じる状況を自制する。また試合中に唾を吐く行為は禁止した。
審判は試合中、マスクと衛生手袋を義務的に着用しなければならない。まだ関係者から感染者が発生したことはないが、開幕後に感染者が発生時の対処方法も含んだ。
一方、日本プロ野球は開幕日を決定できず、性急に対処したことがブーメランとして戻ってきた。
阪神タイガースの藤浪晋太郎をはじめ、選手3人が感染者となり、同球団は3月27日から3週間、チームのトレーニングを中断した。NPB事務局は開幕日程を先送りしたが、チーム間の練習試合を行っていたため、その余波はリーグ全体に広がった。
回復した3人は4月24日に復帰したが、リーグがいつ開幕を迎えられるかは未知数の状態だ。
海外からの評価も大きく変わらない。
アメリカのスポーツ専門メディア『NBCスポーツ』は最近、「韓国・日本が見せてくれた最高・最悪のプロ野球準備シナリオ」という記事で、両国の取り組みを比較した。
同メディアは「韓国は広範囲に新型コロナの検査を行い、感染拡大問題にうまく対処した」とし、「一日の新規感染者数が一桁まで減った」と肯定的に評価したが、「日本は(韓国とは)まったく違う取り組みで、新型コロナが再び感染拡大している」とし、「5月の開幕を予定したが、選手に感染者が発生し、今後のスケジュールが白紙化した」と指摘した。
NPBは、台湾プロ野球(CPBL)のマニュアルも入手した状態だ。CPBLは去る4月12日、全世界のプロ野球で最初に開幕に成功した。海外リーグの先進事例を通して、NBPも開幕への意志を見せている。
前へ
次へ