韓国野球委員会(KBO)が4月21日から始まるチーム間の交流戦に先立ち、新型コロナウイルスの予防と安全なリーグ運営のための“統合マニュアル”第2版を発表した。
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4月16日、各球団に配布された「KBO新型コロナ対応の統合マニュアル第2版」は、3月20日に発表したマニュアルには含まれていなかったシーズン開幕時の安全なリーグ運営方案と対応ガイドラインが含まれ、野球ファンと選手団、リーグ関係者の健康をさらに徹底的に守るための内容に更新された。
予防医学の専門家が参加して構成されたKBOコロナタスクフォース(TF)は、マニュアル第1版を発表した後も継続的な会議を行い、シーズン開幕後の状況をシミュレートしてきた。
新たに発表されたマニュアル第2版は、9つの主要項目を計44ページに込め、各球団がシーズン開幕後も現場での混乱を最小限に抑え、迅速に対応できるシステムの構築に焦点を合わせた。
特に、練習試合に先立って、各球場別のアウェーチーム区域と動線を明確に区分して図面と一緒に掲載し、チーム外部の関係者との接触を最小限に抑えるようにした。またシーズン開幕後に球場で感染者が発生した場合に備え、すべての手順を段階的にマニュアル化し、迅速な対応ができるように準備した。
選手団は、起床直後に1回、球場に出発する直前に1回の発熱検査を毎日実施し、KBO独自のアプリを使ったチェックリストに報告しなければならない。
試合中は、グラウンドとダッグアウトを除くすべてのエリア(ロッカールームを含む)でマスクの着用を強く推奨し、素手でのハイタッチや握手などの接触も控えるよう勧告する方針だ。また試合中に唾を吐く行為は、強く禁止する予定だ。
外国人選手の家族がシーズン中に入国する場合、政府の指示に基づいて自宅隔離する必要があり、自宅隔離中は選手と別の居所に留まらなければならない。
選手団だけでなく、試合関係者の予防対策も強化される。
審判員は試合中、マスクと衛生手袋(ラテックスもしくはニトリル)を義務的に着用しなければならない。選手との直接的な接触も禁止される。
球団トレーナーやマネージャー、通訳など選手団と同行するフロントだけでなく、ボールボーイやバットボーイ(ガール)、ビデオ判読要員など、試合にかかわるすべての関係者はマスクと衛生手袋の着用が必須だ。
シーズン中、感染が疑われる人が発生したときは、まずその人を隔離して検査を受けるようにし、陽性反応が出た場合、政府から派遣された疫学調査官の判断に基づいて接触者を分類。接触者は14日間、隔離される。
感染者が発生した球場は、少なくとも2日間は閉鎖される。
KBOは、疫学調査官が接触者の範囲がリーグ進行に支障が生じる判断した場合、リーグ中断を検討する。リーグを中断するかどうかは、緊急実行委員会または理事会を通じて決定される。
新たに発表されたマニュアルでは、観戦客の安全管理に対しても球場の入場口から感染時の予防法、応援と飲食物の販売、感染が疑われる人のための隔離室の設置など、部門別にまとめた。
また選手団と観客が接触するすべてのイベントは、最小化することにした。
KBOと10球団は、4月21日から予定された交流戦から今回発表されたマニュアル第2版を適用し、それぞれの状況に合わせて迅速に対応し、野球ファンと選手団の健康管理に最善を尽くす計画だ。
KBOはシーズン開幕後、安全で正常なリーグ運営のために、状況の変化に合わせて新しいマニュアルを補完していく方針である。
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