猛威を振るう新型コロナウイルスによって、韓国の4大プロスポーツ(野球、サッカー、バスケ、バレー)が“オールストップ状態”となった。
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韓国プロ野球はリーグ開幕を4月に暫定的に延期すると発表。いつリーグが開幕するか不透明な状況で、2大会連続のオリンピック金メダルを目指す野球韓国代表にもブレーキがかかった。
野球韓国代表を率いるキム・ギョンムン監督は当初、春季キャンプ期間に各球団を見て回ることをしない方針でいた。シーズンを準備する場所に自分が訪れれば、選手たちの負担になる可能性があったからだ。
その代わり、米アリゾナや台湾で開かれる大陸別オリンピック最終予選を観戦し、相手国の戦力分析に注力する予定だった。韓国内の選手たちはオープン戦期間に集中的に観察する計画を立て、検討資料をもとに予備エントリーを提出することにした。
しかし新型コロナの感染拡大でオープン戦が中止され、シーズン開幕も延期となりながら、キム・ギョンムン監督の計画にも支障が生じた。
ひとまず3月12日に韓国野球協会に提出する、予備エントリーを組むことから頭が痛くなった。
KBOキム・シジン技術委員長は3月11日、本紙『スポーツソウル』との通話で「3月12日に予備エントリーを協会に提出すれば、協会から大韓体育会に名簿を伝達することになる。しかしコロナのために状況が急変し、悩みが深まった」と話した。
本来、予備エントリーを作成すること自体は、それほど難しいことではない。
技術委員会は、選手100~120人ほどを選んだ予備エントリーを提出する予定だ。100人を選ぶと仮定すると、単純計算で10球団の主力選手10人を選べばいいことになる。
それほど難しい作業ではないにもかかわらず、技術委員会の悩みが深まるのは、この予備エントリーのなかから必ず最終メンバーを選ばなければならないという基準があるからだ。
前出のキム技術委員長は、「1次会議で100~120人ほどで調整してみよう議論した。各球団から10人ずつ選ぶと仮定すると、100人となる。しかしきちんとした基準なしに100人を選んでも、現場では代表予備エントリーに選ばれた意味を感じない可能性がある」と述べた。
続いて「プレミア12のときの予備エントリーは、後で変更しても問題がなかった。ところがオリンピックは予備エントリーの中から、無条件で最終メンバーを選出しなければならない。だから厄介だ」と付け加えた。
選ぶ人数が多いからと、曖昧なリストを作成することは絶対にできないのだ。
とはいえ現時点では、直近の成績とコンディションに基づいて、リストを作成するしかない。
キム技術委員長は「少なくとも1~2年前の成績を基準に見る。代表チーム経験も重要であり、世代交代のために若く有望な選手たちも選んでモチベーションの土台も作らなければならない」と話した。
また「成績が良く、チームがしっかりとした球団から多くの選手を選ぶことになる可能性が高いが、チーム間の公平性も考慮する必要がある。協会にはアマチュア選手たちを推薦してくれと要請するはず」と続けた。
さらに「現場とは着実に選手情報を共有している。技術委員のうちイ・ジョンヨル、キム・ジェヒョン委員は代表チームのコーチングスタッフに入る。スタッフ同士でも毎月、ミーティングを行っている。幅広く意見を聞き、しっかりと予備エントリーを作成する」と説明した。
技術委員会は、予備エントリーの締切日である3月12日午前10時から最終会議を行い、名簿を作成する。キム技術委員長は「選手たちとコーチングスタッフの名簿まで作成しなければならない。長時間の“マラソン会議”になりそうだ」と話した。
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