7月1日にソウルで起きた交通事故の被害者に対して、「トマトジュースになってしまった」という嘲弄混じりのメモを残した20代男性の調査を警察が開始した。
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ソウル南大門警察署は5日、前日に自首した20代男性を死者の名誉毀損の疑いで立件したと発表した。この男性は自身が残したメモの内容がメディアに報道され、物議を醸すと、警察に自ら出頭したという。
警察は今後、詳しい犯行動機などを捜査する予定だ。南大門警察署は事故現場で侮辱性のメモを追加で発見しており、これを回収して立件前に調査中だと明らかにした。
ソウル警察庁サイバー犯罪捜査隊も、ネット上に掲載された侮辱的なコメント3件に対して内偵に着手し、作成者を追跡していると明らかにした。警察関係者は「被害者に対するデマの流布および名誉毀損など行為に対しては、積極的に司法で処理する」と述べている。
先立って1日夜、ソウル市庁付近でヒュンダイ製の車(ジェネシス・G80)がホテルの駐車場から飛び出し、一方通行の幹線道路を逆走行するという事件が発生した。その後、車は速いスピードで疾走し、停車中の車両に追突したあと、歩道に突進して歩行者を襲った。この事故により30~50代の男性9人が死亡している。
警察は、加害車両の運転者チャ氏(68)の被疑者調査をソウル大学病院で実施。チャ氏は当時について、「事故当時、ブレーキを踏んだが硬かった」と車が急発進を主張している。ソウル中央地裁は「出席に応じない理由があるなど、逮捕の必要性を断定するのは難しい」として、3日午後に逮捕令状を棄却した。
この事件に関して、ネット上では、暴走前にチャ氏が妻と争い、ホテルを出る瞬間からチャアクセルをベタ踏みしていたという疑惑が提起された。だが警察は、「事故発生前のウェスティン朝鮮ホテルのエレベーターと駐車場内部の監視カメラ映像を確認したところ、夫婦が争う姿はなかった」と発表している。
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