来る11月1日、サムスン電子が創立49周年を迎える。“ドル箱事業”といえる半導体事業に乗り出してからは、ちょうど30年だ。
10月30日、韓国財界などによると、サムスン電子は11月1日に京畿道水原市にあるサムスン・デジタルシティで「第49回創立記念式」を開催する。記念式には、半導体事業を担当するデバイスソリューション(DS)部門長であるキム・ギナム半導体総括社長が参席する予定。キム社長は最近の好調な業績について、役員や従業員らに感謝や激励の意を伝えると同時に、社内外の厳しい状況やグローバルチャレンジに取り組む“サムスンマン”の姿勢を注文するものと見られる。イ・ジェヨン副会長は海外出張があるため、出席しない。
サムスン電子は1974年の韓国半導体の買収をきっかけに、半導体市場に初めて参入した。その後1988年11月にサムスン半導体通信を合併して、本格的な“サムスン半導体神話”を実現することになった。創立記念日もこれに合わせて11月1日に変わった。
イ・ビョンチョル先代会長が1969年1月に設立(サムスン電子工業)したため、“49回目の誕生日”ではあるが、1988年11月1日の創立記念日を基準にすると今年で30回目となる。
イ・ビョンチョル先代会長は1983年3月15日、「われわれはなぜ半導体事業を行わなければならないのか」という宣言文を発表し、半導体事業進出を知らせた。1983年に64KDRAMの開発に成功すると、1987年には4MDRAMの開発に成功。その後、DRAMの本格的な量産に入るための超大型投資が必要だと判断し、1988年にサムスン半導体通信を合併した。
1989年当時のDRAM市場では、日本の東芝とNEC、アメリカのテキサス・インスツルメンツに次ぐシェア4位だったが、3年後の1992年にはシェア1位(13.5%)に躍り出る。現在は世界のDRAM売上の45%前後を占める、メモリー半導体の強者となった。特に2017年からは米インテルを抜き、メモリーと非メモリーを合わせた半導体市場でも“王座”についている。
サムスン電子は今年も半導体事業が好調で、業績新記録を更新している。韓国の証券業界では、サムスン電子の売上は250兆ウォン(約25兆円)、営業利益は65兆ウォン(約6兆5000億円)前後をそれぞれ記録するだろうと見込んでいる。30年で売り上げは82.6倍、営業利益は373.6倍に増えたことになる。
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また半導体事業の実績を別途に公表しはじめた2010年と比べると、半導体部門の年間売上は、37兆6400億ウォン(約3兆7640億円)から95兆ウォン(約9兆5000億円、展望値)前後にまで増加している。
(構成=呉 承鎬)
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