映画『殺人の追憶』の真犯人は14人を殺害。34年目の真実とは?

2020年07月02日 社会 #韓国映画

アカデミー賞に輝いた映画『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の代表作で、日本でもファンが多い映画『殺人の追憶』。

その映画のモデルで実際に起きた「華城(ファソン)連続殺人事件」の真犯人イ・チュンジェ(57)に対する警察の捜査が、事件発生から34年目にして一段落した。

【注目】女性10人を殺害した未解決事件の真犯人か…映画『殺人の追憶』が迎える33年目の真実

科学捜査の発展で犯人は究明できたが、公訴時効が過ぎたため、関係者に対する処罰は不可能だ。

京畿(キョンギ)南部地方警察庁は2019年9月、約30年間にわたって未解決だった華城連続殺人事件の真犯人イ・チュンジェの自白を確保した後、大規模な捜査本部を設置して約1年間再捜査を行い、ペ・ヨンジュ庁長(治安正監)がその結果を7月2日10時、マスコミとのブリーフィングを通じて発表した。

(写真=MBCニュース)

警察の調査結果、イ・チュンジェは計14人の女性を殺害し、他9人の女性を相手に性的暴行や強盗を働いたことが明らかになった。

今回の再捜査を通じて、事件の隠蔽や監禁など不法な方法で捜査をした当時の検察職員と警察官9人も検察に引き渡された。

イ・チュンジェは“華城連続殺人事件”として知られている1986年9月15日から1991年4月3日まで、華城で相次いで発生した10件の事件をすべて犯したことが確認された。

このうち1988年9月16日、華城の泰安邑(テアンウプ)で発生した8回目の事件の場合、ユン氏が容疑者として検挙された。

ユン氏は20年間服役し、2009年に仮釈放された。現在、ユン氏は同事件に対する再審を請求し、水原(スウォン)地裁で再審が進行中だ。

1988年に容疑者として検挙されたユン氏

8回目の事件担当の検事と警察捜査課長ら8人は、ユン氏に対して任意同行から拘束令状が出るまで、何の法的根拠や手続きなしに75時間にわたって監禁し、寝かせないなど過酷な行為をした疑いが持たれている。

特に1989年7月7日、華城の泰安邑(テアンウプ)で発生した小学生殺人事件は、これまで遺体が発見されず、行方不明事件に分類されてきたが、今回の捜査でイ・チュンジェの犯行であることが明らかになった。

警察は、当時の担当警察官らが小学生の遺留品と遺体の一部を発見していながら、隠ぺいした疑いで当時の刑事係長と刑事ら2人を遺体隠匿及び証拠隠滅などの疑いで立件した。 このうち1人は、両事件とも関係があるという。

神出鬼没だったイ・チュンジェの連続殺人事件は、科学捜査の発達でDNA検出・分析が可能になり、真犯人を明らかにできるようになった。

警察は現在、科学捜査の水準が事件発生当時より飛躍的に発展した点に着目し、2019年7月15日、被害者の遺留品を国立科学捜査研究院に送り、DNA検出・分析を依頼した。

昨年8月9日、第9次事件の遺留品からイ・チュンジェのDNAが初めて検出され、彼の自白が加わり、1年にわたる再捜査は終了した。

しかしイ・チュンジェの犯行とともに、今回の捜査で明らかになったのは警察、検事などの不法な捜査方法だ。それに対する処罰は公訴時効が成立し、実現できなくなった。

警察は当時、イ・チュンジェと当時の検察・警察などの犯行を公訴時効満了による「公訴権なし」という意見で送検し、検察も同じ方法で華城連続殺人事件を最終処理する方針だ。

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