乳幼児用離乳食などで原材料の含有量を誇大表示し、400億ウォン(約44億円)超を製造・販売した業者が摘発された。
食品医薬品安全処は、食品製造・加工業者のA社と代表、元・現職員2人などを食品表示広告法違反の疑いなどで検察に送致したと、3月20日に明らかにした。
A社は、2021年2月から昨年8月まで2年6カ月の間、製品に表示・広告した原料の含有量を最大95.7%まで少なくした離乳食223品目、約1600万個を製造し、ネットストアなどで販売した疑惑を受けている。販売価額は約402億ウォン(約44億円)に達すると、食品医薬品安全処は伝えている。
代表らは、違反が摘発される前から表示よりも原材料が少なく投入されているという事実を知っていたにもかかわらず、売上減少と消費者の抗議などを憂慮し、内容を修正せずに販売を持続したと見られている。
食品医薬品安全処の調査によると、同社は製造に使用する原材料の137種のうち、84種を表示・広告したよりも少なく投入していたことが分かった。
重湯などの製品に使用したと表示されていた初乳粉末は、表示に比べて最大95.7%まで原材料を少なく使用。初乳粉末の含有量を1.46%と表示したが、実際には0.06~0.07%しか使われていなかった。
食品医薬品安全処は昨年8~9月、当該業者の違反状況を取り締まったあと、管轄地方自治体に是正命令と過怠金など行政処分をするよう要請し、最近までA社などを相手に関連疑惑を捜査していた。
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