NFTブームが加速する韓国、アート・音楽に続き流通・食品業界も参入

2022年02月23日 社会

韓国ではNFT(非代替性トークン)のブームがアートや音楽だけでなく、流通・食品業界にも波及している。

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NFTはブロックチェーン技術を活用した一種の認証書で、主にデジタルアート作品、ゲームアイテム取引の分野で広く活用されている。

そして最近では、流通・食品企業がNFTの機能性に注目。消費者マーケティングに活用し、NFTを融合した事業拡張に乗り出している。

チキン店はキャラとクーポンで活用

まず、チキンフランチャイズのbhcチキンは2月22日、KB国民カードとコラボレーションしてクーポン型NFTを発行すると明らかにした。bhcチキンは、自社キャラクターを活用した限定版NFTを制作し、KB国民カード統合資産管理プラットフォームの利用者を対象に、「NFT無料贈呈イベント」を実施する。

(画像提供=bncチキン)

bhcチキンは今後、当該NFTの所有者に対し、様々なプロモーションサービスを持続的に提供し、保有価値を高めていく計画だという。

bhcチキンの関係者は、「使用後に捨てられるという既存のクーポンの概念から脱し、持続的に特典を受けることができるクーポン型NFTを発売することになった。今後も持続的なNFT発行を通じて、顧客満足度を高めていく」と述べている。

また、ジェネシスBBQは、チキン業界で初めてNFTを披露した。20日に閉幕した北京冬季五輪の韓国代表選手団を応援するためのNFT贈呈イベントを行い、熱い関心を集めた。

流通業界も注目

(画像提供=BBQ)

そして、流通業界はNFTを活用した事業推進に注力している。消費行動の主軸に浮上したMZ世代がNFTの希少性に高い関心を示すと、相乗効果に期待している。

Tコマース(デジタルテレビを介した電子商取引)企業の「Kショッピング」は、NFTマーケットプレイスの構築など、コマースとNFTを融合した事業を推進する。Kショッピングはこのため、アートテインメント(アート+エンターテインメント)美術展示専門企業「レイビレッジ」と協約を結んでいる。

Kショッピングは今後、レイビレッジ所属芸術家の美術作品および作品と関連したデジタルアート結合型NFT商品を企画し、ブランド商品を共同開発したあと、ライブコマースを通じて販売する計画だ。また、Kショッピングは年内にNFTマーケットプレイスの構築も計画しているという。

ロッテホームショッピングもNFT市場に参入する。来る4月、モバイルアプリを通じて、仮想モデルうあ仮想ファッションなど独自の知的財産権(IP)を活用したNFTコンテンツを実物商品と連携して販売するNFTマーケットプレイスを開く計画だ。

現代ホームショッピングも最近、NFTを基盤にしたメタバース新事業を検討しているという。

業界は今後、流通・食品業界でNFTを活用した事例がより多様化すると見込んでいる。

流通業界の関係者は、「デジタル転換と未来成長動力確保の観点からNFTは魅力的なキーワードだ。また、MZ世代とのコミュニケーションやファンの形成にも有効だ。より多くの企業が、市場を先取りするために参入するものとみられる」と見通した。

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