古今東西、新しい年を迎える1月1日は祝賀ムードに包まれる。旧暦がまだ根付いているため、旧正月(今年は2月16日が旧暦の1月1日となる)を盛大に祝う韓国でも、本日1月1日は公休日となっている。
だが、韓国ではこの1月1日を祝うどころか、固くなる人たちがいる。アイドルやスターといった芸能人や、その所属事務所関係者、さらにはファンたちは毎年1月1日になると、恐れと緊張の中で新年を迎えるというのだ。
なぜ、芸能界とそのファンたちが緊張するのか。
というのも、韓国でも1月1日にスクープ記事が発表されることが多いからだ。日本でもスポーツ新聞などで芸能人の熱愛報道や結婚のニュースがスッパ抜かれたりするが、韓国でも同じようなケースが多いのである。
中でも有名なのは、『Dispatch』だ。同メディアは日本で言うところの『週刊文春』や『週刊フライデー』のように芸能人の熱愛スクープを得意としており、1月1日に熱愛スクープを発表してきた。その経歴から、大手ポータルサイトで「ディスパッチ」と検索すると、「ディスパッチ1月1日」という関連ワードが出てくるほどである。
実際、『Dispatch』が1月1日にスクープしてきた熱愛報道は多い。
2014年1月1日には少女時代のユナと人気タレントのイ・スンギの交際をスッパ抜き、2016年1月1日にはJYJのジュンスと人気ガールズグループEXIDのハニが恋人関係であるという特ダネを世に発表している。
ただ、ユナ&イ・スンギ、ジュンス&ハニは報道後に破局し、今は恋愛関係ではない。『Dispatch』で元日スクープされたカップルの恋は、なかなか結婚まで成就しないのが通説だった。
そんな通説を吹き飛ばしたのが、歌手兼俳優のRAINと人気女優キム・テヒのカップルである。2人は2013年1月1日に『Dispatch』に熱愛をスクープされた。
それがきっけかで、のちにRAINの兵役時代の軍規違反が明るみになり、“芸能兵廃止”までに発展したが、2人は2017年1月に晴れて結婚を発表。『Dispatch』の元日スクープが生んだ最初の“夫婦”となった。
そして、2021年にはヒョンビンとソン・イェジの熱愛を独占スクープ。2020年3月から交際が始まったとし、ヒョンビンの知人の言葉を借りて「ドラマ(=『愛の不時着』)が終わって離れて過ごすうちに、恋しい感情が芽生えたらしい」と伝えた。
この報道後、2人は順調に交際を続け、2022年3月に結婚式を挙げた。同年11月には男児を授かっている。
また、2022年12月31日には歌手IUと俳優イ・ジョンソクの熱愛をスクープ。元旦ではなかったが、1日早い『Dispatch』砲を放って世間を驚かせた。
果たして今年は『Dispatch』砲があるのか。韓国の芸能関係者たちがあっと驚くスクープが元旦早々から飛び出すかもしれない。
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