麻薬を常習投薬した疑いが持たれている俳優ユ・アイン(36、本名オム・ホンシク)の2度目の拘束令状も棄却された。
ソウル中央地裁のユン・ジェナム令状専担部長判事は9月21日、麻薬類管理法違反などの容疑をかけられているユ・アインに対する拘束令状を棄却した。
ユン・ジェナム令状専担部長判事は「現段階で被疑者を拘束する必要性、および相当性が足りない。被疑者がプロポフォール投薬、睡眠薬不法買収と関連した犯行の相当部分と、被疑者本人の大麻喫煙の犯行は認めており、関連の証拠が相当部分確保されている」と明らかにした。
続いて「大麻の授受および大麻喫煙教唆の部分は被疑者が大麻喫煙を勧めたと疑われる状況はあるが、被疑者の行為が大麻喫煙教唆に至るほどなのか争いの余地がある」と説明した。
それと共に「証拠隠滅教唆の部分においても争いの余地がある。ユ・アインには同種の犯罪歴がなく、住居が一定である点などを考慮してこのように決定した」と付け加えた。
警察は去る5月、ユ・アインに対する1回目の拘束令状を申請したが、裁判所は「証拠が相当数確保されており、被疑者も基本的な事実関係を認めている」として棄却した。
検察は3カ月間の補強捜査の末、ユ・アインが知人に証拠隠滅を指示し、アメリカ現地で一行に大麻喫煙を強要した疑いを追加して拘束令状を再請求したが、棄却された。
ユ・アインの共犯者でもある、ユーチューバーのヤン氏が逃避するように助けた疑惑を受けているファッション業界従事者40代のパク氏に請求された拘束令状も棄却された。
検察によると、ユ・アインは2020年からソウル一帯の病院で美容施術の睡眠麻酔を口実に約200回、計5億ウォン(約5000万円)相当のプロポフォールなど医療用麻薬類を常習的に買収・投薬した疑いが持たれている。
数十回にわたって他人名義で睡眠薬約1000錠を不法処方されて投薬し、今年1月にチェ氏など4人と一緒にアメリカで大麻などの麻薬類を投薬した疑いもある。
いずれにしてもユ・アインは2度目となった拘束の危機からも免れることとなった。
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名になる。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演して活躍している。
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