「膝の軟骨もなく、アキレス腱も半分ない。しかし、一生リハビリしながらでもアクションを撮る」
俳優マ・ドンソクが、主演・企画を務める映画『犯罪都市』シリーズに深い愛情をあらわした。若い頃、スポーツをしながら様々な事故や負傷を経験したにもかかわらず、引き続きシリーズを続けたいという意志も示している。
マ・ドンソクは5月22日に行われた『犯罪都市3』(原題)のメディア向け試写会および記者懇談会で、このように話し、「『犯罪都市』シリーズは約50の話のうち、8本程を選んで企画した。しかし、観客が望むまでできそうだ」と自信を示した。
マ・ドンソクは自身を入れ替えてまで『犯罪都市』シリーズを継続する理由について、「20年ほどの間で、映画やドラマを120本ほど作りながら学んだ。(俳優は)選ばれる職業なので、自分が望む役ができない時もあるということが分かった。私は刑事アクション物を必ずやってみたかった」とし、「私が好きなシルベスター・スタローンが、70歳を過ぎても映画を撮るのを見ながら、年を取ってもこのような映画を撮れたらいいなという願いが生まれた。もちろん、最も重要なのは観客の望みだ。可能な限り、自分の管理を一生懸命しながら作ってみる」と意気込んだ。
『犯罪都市3』は、ソウル広域捜査課に異動となった怪物刑事マ・ソクト(演者マ・ドンソク)が、新種の麻薬犯罪事件の黒幕であるチュ・ソンチョル(演者イ・ジュニョク)と、麻薬事件に関わっている日本人ヤクザ・リキ(演者:青木崇高)を捕まえるために繰り広げる痛快な犯罪掃討作戦を描く。
新たなヴィランとして合流したイ・ジュニョクは、「キャスティングされると、すぐにアクションスクールに行った」とし、「以前、ボクシングを習ったことがあったので、プロテクターをつけ、自信を持って“兄さん大丈夫”とマ・ドンソクさんに殴られた。ところが、とても衝撃を受けた。初めて聞くような呻き声が出た」と話し、笑いを誘った。
続いて、シリーズ初となる日本人ヴィランとして出演した青木崇高も「マ・ドンソクのパンチはリキにとって地獄だが、青木という俳優としては天国だった」と明かし、韓国を代表する俳優との共演を喜んでいた。
そして、前作の『犯罪都市 THE ROUND UP』に続いて、再びメガホンを取ったイ・サンヨン監督は、「前作がとても良かったので、3が2ほどうまくいくとは油断しなかった。ただ観客に新鮮なものを見せようと努力した」と伝えている。
公開前に158カ国に販売されるなど、全世界が待ちわびる『犯罪都市3』は、5月31日に韓国で封切られる。
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