BTS（防弾少年団）のSUGAが過去の練習生時代を回想した。
3月2日、BTS公式YouTubeチャンネルには『[シュチタ]EP.6 SUGA with イ・ソンミン』というタイトルの映像が掲載された。
冒頭、前日にワインを飲みすぎたと切り出したSUGAは、二日酔い解消ドリンクを飲んで気合を注入し、ゲストの俳優イ・ソンミンを招き入れた。SUGAはイ・ソンミンを見て「チン・ヤンチョル会長を招いたみたい何だか芸能人を見ている気分です。とても会いたかった」とファンとしての一面を見せた。このチン・ヤンチョルという名は、イ・ソンミンがドラマ『財閥家の末息子』（原題）で演じた役名だ。
SUGAはイ・ソンミンの出演作をほとんど見たという。「『財閥家の末息子』が放送されていた時、必ずイ・ソンミンさんに出てほしいと要請した」と熱弁している。
そしてSUGAは「先輩、BTSはご存知ですか？」と謙遜して質問。するとイ・ソンミンは「数日前にBTSの歌をランダムに聞きながら来た」とし、印象的な歌は『FIRE』だったそうだ。
大邱（テグ）出身という共通点を持つ2人。故郷の料理に舌鼓を打ちながら、SUGAは「先輩が通っていた大学の裏の高校に通っていた。この町出身の芸能人に先輩（イ・ソンミン）がいると知り、うまくいけば会えるという記憶がある」と過去を語る。
続いて、『財閥家の末息子』でのイ・ソンミンの演技が「父親と話し方がとても似ている」と話したSUGAに対し、イ・ソンミンは「ほとんどアドリブがなかった。ディテールだけを追加したもの。方言が母国語だ」と言って笑わせた。
また新人時代を尋ねると、SUGAはまず「大邱で音楽をする時、路上ライブをした。7人で1日15万ウォン（約1万5000円）、7人が公演した、お金をもらいに行ったら他のものをくれた。チケットなんかもとてもうんざりした」と話した。これを聞いたイ・ソンミンは「人生が貧しいことに対して不満がなく、結婚してから他の問題が生じた」とし、「子供が産まれて6年間、収入がなかった時期は家族にとても申し訳なかった」と苦しい時期を吐露。
するとSUGAも「私たちも苦労したケースなので共感が多い。芸術分野はうまくいくという保障がないので怖かった」とし、「イベントをしてもお金ももらえず、制作室が地下だったので雨がたくさん降って、廃家具とマットレスを拾って使っていた」と苦しい下積み時代を振り返る。
また「親戚はたくさん反対した。それでもすごくやりたかった。ただ知らなかったからこそ、できたんだと思います」と回想し、「現実的に多くの時間と苦労が伴う職業、それでも窮乏しても諦めなければ止めない」として共感した。
イ・ソンミンの過去劇団時代を聞いたSUGA。「私も大邱で音楽ができないと思い、オーディションを受けた。その時BIGHITのポスターを見てデビューできた」とし、「ポスターを見なければ、大邱で音楽をしていた運命もあるようだ」として共感。
続けて「18歳の時のソウル生活は怖かった。途中で会社が倒産しそうになったこともあり、今日から宿舎がないと言っても再び降りることはできなかった」とし、「私も死んでもデビューしてみようという考え、3～4年間はソウルで耐えてデビューはしたという話を聞きたかった」として思い出したりもした。
そしてSUGAは「音楽を作ることほど面白いものはない。仕事がなければダウンする。仕事が続けたい」とトップクリエイターらしい姿を見せ、「もっと楽しんでいたらどうだっただろうか。当時は体感できなくても、もう懐かしい。これからまた楽しむ」とファイトを叫んだ。
地元の先輩とのトークで苦しかった過去を振り返りつつも、非常に有意義な時間を過ごしたSUGA。これから始まるソロワールドツアーにも期待が集まる。
◇SUGA プロフィール
1993年3月9日生まれ。本名ミン・ユンギ。2010年に所属事務所Big Hitエンターテインメント（現HYBE）が開催した「HIT IT AUDITION」で2位合格し、練習生に。2013年にBTSのメンバーとしてデビューした。グループ内ではリードラッパーを担当しており、BTSの一員として活躍する傍らで、高い作詞・作曲・編曲の実力をもって音楽プロデューサーとしても人気を集めている。
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