撮影後のインタビューでイ・ジョンソクは、ドラマ『ビッグマウス』について語った。
「台本を完結まで全て知っている状態で演技をしたのではないので、私の配役の正体が何かも知らなかったし、また他の人々の隠された正体も全て知らなかった」として「後に、どんなことが起きるのか分からないのでわざと“オサムサ”(思い出せそうで思い出せないこと)に、チャンホ(イ・ジョンソクが演じた役)がビッグマウスであろうとなかろうと、全てによく合う表情で演技するしかなかった」と明らかにした。
続けて「チャンホがビッグマウスではないという確信は明確にあった」として「しかし、はっきりとした続きを知らないので隙を置いて演技をするしかなく、そのせいか、ある瞬間から視聴者がビッグマウス探しに興味を感じていた」と説明した。
結果的に彼の演技が視聴者の目を引く神の一手になった。最高視聴率13.7%を記録した『ビッグマウス』のヒットには、主人公パク・チャンホがビッグマウスなのかどうか気になる好奇心が大きな比重を占めていた。
映画『V.I.P. 修羅の獣たち』以降、『デシベル』(原題)ドラマ『ビッグマウス』、そして『THE WITCH/魔女 -増殖-』の特別出演まで、強烈なキャラクターで存在感を発揮したイ・ジョンソク。
これに対し、「強烈なキャラクターだけを意図してはいなかったが、復帰作を控えた30代半ばの時点で私が今までしたことのないキャラクターに目を向けてスペクトラムをますます広げなければならないという考えはあった」と打ち明けた。
そして、「配役を選ぶとき、私の悩みは主に記号や感性に起因するものではない場合が多い。俳優として活動する私自身のポジションを正確に理解し、私がどんな競争力と方向性を持って持続しなければならないのかを本当に現実的に悩む方」と率直に伝えた。
なお、昨年12月30日に行われた「2022 MBC演技大賞」で大賞を受賞したイ・ジョンソクは受賞スピーチで「軍服務を終えて多くの悩み、恐怖、苦しさがあった。良い方向性と前向きな考えに導いてくれた方がいる。この場を借りて、その方に必ず言いたいことがある。いつも素敵でいてくれてありがとう。すごく長い間大好きだった、尊敬している、と言いたい」と話し、“その方”に注目が集まった。翌日31日には、双方の所属事務所が公式立場を発表し、2人の熱愛を認めた。
◇イ・ジョンソク プロフィール
1989年9月14日生まれ。2010年に『検事プリンセス』でデビュー。以降、『君の声が聞こえる』『ピノキオ』『W君と僕の世界』『あなたが眠っている間に』『死の賛美』(SBS)、『ロマンスは別冊付録』(tvN)などに主演。特に『ロマンスは別冊付録』ではNetflixでも配信中で、甘い魅力の編集長役で世界のファンを魅了している。