まず『Yet To Come(The Most Beautiful Moment)』で「ベストミュージックビデオ」部門にノミネートされたBTSだったが、受賞したのはテイラー・スウィフトだった。
続いてBTSは、英バンドColdplayとコラボして発売した『My Universe』で「ベストポップデュオ/グループパフォーマンス」部門にノミネートされたが、トロフィーはサム・スミスとキム・ペトラスの『Unholy』に渡された。
ノンバイナリーパーソン(nonbinary person=自身の性自認に男女の枠組みがない人)のサム・スミスと、トランスパーソン(trans person=出生時の戸籍の性別が自身の性自認と異なる人)のキム・ペトラスが一緒に歌った曲で、初めてグラミー賞にノミネートされて話題を集めた『Unholy』が受賞に成功したことにより、キム・ペトラスはトランスジェンダーとして初めてグラミー賞を受賞することになった。
『My Universe』が収録されたアルバム『Music Of The Spheres』も「今年のアルバム」部門にノミネートされたが、栄光に浴したのはハリー・スタイルズの『Harry's House』だった。
同日、最も注目を集めたアーティストは断トツでビヨンセだった。ビヨンセは今年の授賞式で計9部門にノミネートされ、通算88回のグラミー賞ノミネートという大記録を成し遂げた。これは夫のジェイ・Zと同率の記録で、夫婦は「最も多くグラミー賞にノミネートされたアーティスト」のタイトルを持つことになった。
特にビヨンセは、これまでグラミー賞で計28回の受賞経歴を持っているだけに、今年でハンガリー出身の指揮者である故ゲオルク・ショルティの計31回の記録を超えるかが熱い関心となった。
この日、交通渋滞で授賞式に遅刻したビヨンセは「ベストダンス/エレクトロニックアルバム」「ベストR&Bソング」「ベストダンス/エレクトロニックミュージックレコーディング」「ベストトラディショナルR&Bパフォーマンス」の計4部門の受賞に成功し、グラミー史上最多受賞者になった。
ビヨンセは「あまり感情的にならないように努力している。ただこの夜を満喫しようと努力中」とし、両親と夫、3人の子供に感謝の意を表した。
他にも「今年のレコード」はリゾが受賞し、「今年の歌」はボニー・レイットの『Just Like That』、「新人賞」はサマラ・ジョイが受賞した。
(記事提供=OSEN)