『弱いヒーロー』は、成績上位1%の優等生であるヨン・シウン(演者パク・ジフン)が初めて友達になったアン・スホ(演者チェ・ヒョヌク)とオ・ボムソク(演者ホン・ギョン)と共に学校内外で起こる暴力に立ち向かいながらともに成長していく過程を描いたアクション成長ドラマだ。
公開直後から一気に2022年有料加入者1位を記録し、ドラマの話題性を証明した。
公開初日、俳優やスタッフと一緒にドラマを鑑賞し、大粒の涙を流したというチェ・ヒョヌクは恥ずかしそうな表情で「状況にのめりこんでいたこともあるが、その時の記憶を思い出して様々な感情が入り混じり、涙が止まらなかった」と振り返った。
記憶に残る反応に対しては「『お疲れ様』『怪我はしなかったか』などの言葉が慰めになった。まだ恥ずかしい」と話している。
チェ・ヒョヌクは、祖母と約束した「欠席せずに卒業」の他に学校生活には大きな関心がない自由な人物で、友人たちを守るために暴力に対抗していく義理固いアン・スホ役を引き受けた。
劇中、181cmというすらりとした背丈で爽快でスピーディーなアクションを繰り広げるスホを見ていると、今回の作品がチェ・ヒョヌクの初にアクション演技という点が信じられないほどだ。
小学生の時から野球で活躍してきた彼は、今作のために格闘技を学び、体格を大きくしようとさまざまな努力をした。高難易度のアクションのほとんどを直接やったと満足気に「アクションシーンを何度も見た。全部僕がやった」と目を輝かせた。
それと共に「スホのワンパンチアクションが快感を与えられるよう、現場で息を合わせて徹底的に準備した。怪我はしなかった。代役もあったが、欲が出てきて自分でやると言った。その分、よくできた」と満足感を示している。
共演したパク・ジフンやホン・ギョンにもたくさん学んだ。
チェ・ヒョヌクは「ジフンさんの目つきは最高だ。シウンの雰囲気のせいか、その後からは髪の毛を見ただけでも凄絶なオーラを感じた。ジフンさんが目つきで僕を誘惑する(笑)」とし、「ギョンさんの表情からは微妙な震えと画面から湧き出る雰囲気が圧倒的だった。我を忘れて見ていた」と感嘆した。
劇中、スホの唯一の家族であり人生の原動力が祖母であるように、チェ・ヒョヌクにも“ヒーロー”がいる。
しばらくためらった後、祖母を挙げた彼は「祖母の下で育った。いつも感謝の気持ちであふれている。僕をここまで来させてくれた原動力のような方だ。辛いときはいつも思い出す」と愛情を示した。
デビュー3年で主演という負担も大きいが、チェ・ヒョヌクはその負担を乗り越えるほどの自信でみなぎっていた。
「前作(ドラマ『二十五、二十一』)の結果が良いのはありがたいが、この作品がうまくいくとは思わなかった。もうデビューして3年が過ぎたのに、実感が沸かない。映画システムも経験し、授賞式にも行き、今年は初めて経験したことが多い。素晴らしい瞬間でありながらも責任感が感じる。それさえも楽しい過程だと思う。楽しみながらやる自信がある」
具体的なロールモデルよりは、「前に進む俳優」になりたいというチェ・ヒョヌクは今後も新しい挑戦を夢見ている。
彼は「OTT市場が大きくなり、それだけ新しい作品と役割が多くなっている。毎回僕の演技に変化を与えたい。さらに変わった役割について悩んでいる」とし「ブラックコメディジャンルに挑戦してみたい。たくさん笑わせてしまうコメディーやシチュエーションコメディもやってみたい」と話した。
女性ファンがラブコメへの出演を望んでいると話すと、もう一度照れくさそうな笑みを浮かべながら「自信がある。恥ずかしいのは苦手だが、僕だけの解釈でやってみせる」と力強い抱負も明らかにした。