人気の浮き沈みが激しい芸能界。それは韓国も例外ではなく、トップスターの位置を維持するのは大変だ。ちょっとした慢心や驕り、スキャンダルでその地位は一瞬で消えさられてしまう…。
【韓流スターあの人は今】冬ソナ“ヨン様”も13歳下の元アイドルと結婚して2児のパパに
それだけに気になるのはかつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
シリーズでお届けしている「韓流スターあの人は今」。今回は薬物スキャンダルで世間を騒がせた人気女優のその後を紹介する。
ドラマ『初恋』というドラマをご存じだろうか。韓国で1996年に放映され、最終回の視聴率が65.8%というそれまでの韓国テレビドラマ最高視聴率をマークした。
若き日のペ・ヨンジュンが主演のひとりだったこともあって、日本でもNHKのBS2で放送されたので視聴していたファンも多いだろう。
この『初恋』でヒロイン役を務めていたのが女優のイ・スンヨンだ。
大韓航空の乗務員として勤務後、ミス・コリアにノミネートされて芸能レポーターとして芸能界入りした彼女は『初恋』で国民的人気を誇る女優に。その後も数多くのドラマで主演を張り、MCとしておも茶の間の人気者だった。
ただ、そんな順風満帆な仕事面に比べて、日常では破天荒な面も多く、運転免許証の不法取得や、従軍慰安婦をテーマにしたヌード写真集を発売して、芸能活動を一時休止する羽目になったことある。
そんなイ・スンヨンがもっとも世間を騒がせたのが、麻薬プロポフォールの服薬問題だ。
プロポフォールは、韓国でかつては使用が許されていた睡眠誘導剤だが、中毒性が強く、幻覚症状を起こすこともあり、2011年に禁止された麻薬であり、“牛乳注射”とも言われている。
一般人に馴染みのなかった薬だが、2013年にチャン・ミイネ、パク・シヨン、そしてイ・スンヨンも常用していたことがすっぱ抜かれて、韓国でも大きな問題になった。
イ・スンヨンは過去6年で300回を超える投薬をしていたことが発覚。懲役8カ月、執行猶予2年が言い渡されて、イ・スンヨンは2013年12月に『初恋』が放映された韓国の国営テレビ局KBSや民放テレビ局のMBCの「出演禁止リスト」にその名を載せることになった。事実上のテレビ局出入り禁止だった。
その後、ブランクを経て2014年にJTBCのドラマ『ソンアム女子高探偵団』で復帰。2016年8月にはKBS、2017年にはMBCの「出演禁止リスト」から解除され。2018年3月にはMBCのドラマ『金持ちの家の息子』、2019年にはKBSの『左利きの妻』といったドラマに出演している。
ブラウン管復帰を果たしたが、出演作がヒットするわけでもなく、かつての人気も完全には取り戻せてはいない。
2019年8月18日で51歳になったイ・スンヨン。トラブル続きの芸能生活から脱皮し、第二の全盛期を迎える日が訪れることを期待したい。
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