『ウ・ヨンウ』の大ヒットに沸く新興ケーブルテレビENAが頭を抱えるワケ、ハードル上げ過ぎた?

2022年07月27日 テレビ #韓国ドラマ

Netflixでも配信され、世界的人気となったドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』だが、放送しているENAチャンネルの頭を悩ませていることがあるようだ。

【画像】“ウ・ヨンウ役”の女優パク・ウンビン、小3当時の写真

それは同枠の後続作品。『ウ・ヨンウ』後には、俳優のチョン・イルと少女時代メンバーのクォン・ユリが、『ポッサム~愛と運命を盗んだ男~』以来の共演を果たす『グッジョブ』(原題)が予定されているが、『ウ・ヨンウ』と同等、もしくはそれ以上に視聴者から愛されるのかというのが悩みだ。

『ウ・ヨンウ』を放送しているENAの期待が日増しに大きくなっているなか、視聴者はもちろん、広告主をも満足させることができるのかという悩みが付きまとっている。

着実に上昇している視聴率、韓国1位のドラマに

(画像提供=ENAチャンネル)『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

『ウ・ヨンウ』は直近の最新回で、全16話中、半分を放送し終えた。初回を視聴率0.9%(ニールセンコリア調べ、全国基準)でスタートした本作は、口コミで評判が広まり、2話目で初回の2倍である1.8%を記録。その後は驚異的な上昇傾向を見せ、第3話では4.0%、第5話では9.1%を突破し、第7、8話ではそれぞれ11.7%、13.1%を記録した。

8話の場合は毎分最高16.8%を記録する一方、ターゲット2049(20歳から49歳の購買意欲が高い層)視聴率でも自己最高の6.4%を記録したほどだ。

特に韓国ギャラップの発表によると、『ウ・ヨンウ』は2022年7月、「韓国人が好きなテレビ番組」アンケートで1位を獲得し、グッドデータのテレビ話題性ドラマ部門で4週連続1位を記録している。

何よりも『ウ・ヨンウ』が記録した16万6480点は、歴代題性点数としては最高の数字だ。『恋のスケッチ~応答せよ1988~』(2015)の14万418点を越えた『ウ・ヨンウ』は、今や比較対象となるドラマ作品もなく、非ドラマ部門最高記録を持つ『ミスタートロット』(18万231点)を目標にしている。

(写真=ナム・アクターズ)ウ・ヨンウ演じるパク・ウンビン

主演のパク・ウンビン、カン・テオ、カン・ギヨンをはじめ、ハ・ユンギョン、チュ・ジョンヒョク、チュ・ヒョンヨン、チョン・ベス、ペク・ジウォン、チン・ギョンなど、出演者全員が注目を集めているなか、『ウ・ヨンウ』を放送しているENAへの関心も急上昇している。

ENAチャンネルは『エロ夫婦』『鋼鉄部隊』『私はソロ』などのオリジナルバラエティコンテンツで人気となったskyテレビと、2021年にKTグループに新しく合流したメディアジニーなどが力を合わせてリローンチした新興チャンネルだ。skyテレビのSKYとNQQがそれぞれチャンネル名をENAとENAPLAYに変更し、4月にリブランディングを知らせ、TOP10チャンネルへの成長とともにグローバルIP事業者になるという目標を明らかにしていた。

その始まりとして放送されたドラマ『ク・ピルスはいない』(原題)に続き、後続の『ウ・ヨンウ』がヒットしたことで、TOP10チャンネルという目標にグッと近づいた。ENAは『ウ・ヨンウ』の熱い人気に支えられ、ケーブルテレビとしては一気にその名を知らせることができた。『エロ夫婦』『鋼鉄部隊』『私はソロ』がベースを作り、『ウ・ヨンウ』で花開いたというところだろうか。

「期待に応えてこそ」

(写真=ナム・アクターズ)ウ・ヨンウ演じるパク・ウンビン

『ウ・ヨンウ』が折り返したなか、今や後続作への関心も高い。ENAは今後、チョン・イル、クォン・ユリ主演の『グッジョブ』、チェ・シウォン、イ・ダヒ主演の『凍死する恋愛なんか』、チェ・ジョンヨプ、ソ・ウンジュ、スヨンの『社長をロック解除』などを披露する予定で、ENAスペシャルでチャン・ピチュ原作ドラマ『新兵』(いずれも原題)を23日23時に初公開した。

このほかにも人気ウェブ小説、ウェブトゥーンを原作とした『悪人戦記』『曲島』『不便なコンビニ』『ライディング人生』『ロードオブマネー』『ロット1位も出勤します』『刑事のゲーム』『撲殺少女』『ユアタイム』『風月珠』『君のお金が見える』『恋愛に本気な方』『こぶし作家』(いずれも原題)など、多様な作品を世に送り出す。

問題は視聴者と広告主の肥えた目を後続作が背負えるかどうかだ。『ウ・ヨンウ』で高まった期待を裏切らず、TOP10チャンネルの地位を確固たるものにしたいENAの運命は、後続作の興行が握っている。これが、ENAが現状をただ笑って過ごすことができない理由だ。

とあるテレビ関係者は、「『ウ・ヨンウ』でENAに対する期待が高まった。ケーブルテレビとして、一気に視聴者に名を知らせることに成功しただけに、後続作に対する期待と目も高まっている。その期待に応えてこそ、ENAがTOP10チャンネルに跳躍できるだろう」と話した。

(記事提供=OSEN)

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