BIGBANG・T.O.Pが危惧するK-POP界のイマ…レーベル設立は過渡期の業界に好影響をもたらすか

2022年03月13日 K-POP #BIGBANG

BIGBANGのT.O.PがK-POP業界のシステムの問題点を指摘し、新体制のレーベル設立を目標に独り立ちする。

【写真】BIGBANGのT.O.P、盗撮される?

T.O.Pは最近、香港誌『PRESTIGE Hong Kong』3月号の表紙を飾るとともに、誌面インタビューを行った。彼はこのインタビューを通じて、これまでの空白期を送りながら伝えられなかった心境と、カムバックに対する思いなどを明らかにした。

T.O.Pは2017年当時、兵役中に起こした大麻問題を「最悪の瞬間」だったとし、「5年前に極端な選択を試みた。あとになって自分が、周囲の人や家族、ファンにどれほど多くの傷と苦痛を与えたかを知った」と、初めて大麻問題に対する心境を伝えた。

続いて「当時、音楽をやめようと思った。しかし、つらい時期に私を前に進めるようにしてくれたのも音楽だった。5年間で100曲以上の歌を書いた。本棚に作品をいっぱい詰めたいという思いが原動力になった」とし、「音楽でスランプを克服できた」と話した。

T.O.Pが危惧する現在のK-POP界

(画像=『PRESTIGE Hong Kong』)

最近、BIGBANGの所属するYGエンターテインメントは、個人活動の幅を広げたいというT.O.Pの意見を尊重し、専属契約を終了すると公式に伝え、T.O.Pもインタビューを通じてBIGBANGからの脱退を暗示していた。

今後の活動については、「近付くBIGBANGのカムバック曲には、僕が去る理由とファンに伝えるメッセージが込められている」とし、「(今回のカムバックが)最後だとは言いたくないが、正直、“BIGBANGのT.O.P”に戻るまでは長い時間がかかりそうだ。もちろん、再集結の可能性は開かれており、BIGBANGを愛し、メンバーとも個人的な関係を維持している」としている。

T.O.Pは現在、“一人立ち”を目標に掲げ、機械的に回るK-POP界におけるシステムの問題点も指摘した。

「練習生は過酷な体制に置かれている。ロボットのようにやるべきことを訓練され、人気を集めることはできるが、内面の寂しさは見られない」とし、「新しいレーベルを設立したい。ロボットの製作者ではなく、本物の芸術家を作り、彼らを助けたい」と語った。

BIGBANGは長い空白期を破り、今春、4年ぶりに完全体で戻ってくる。空白期間の前後には、G-DRAGONとT.O.Pの大麻喫煙騒動から、現在は脱退したV.Iの“バーニングサン事件”まで、多くの社会的物議を醸してきた。

だが、空白期を経て舞い戻るBIGBANGに、韓国の大衆は冷たい視線だけを送ることはできないようだ。

必要とされるアーティスト保護の観点

T.O.P

T.O.Pが指摘したK-POPシステムに対する問題点は誰もが共感するだろう。ここ1年だけでも、韓国アイドル界では心理的な不安症状で活動を中断したメンバーが多い。

また、音楽制作、パフォーマンス、メンタルケアなど、アーティスト管理をはじめとする広報、マネジメントなどが体系的に速く移ろうK-POPシステムは、新たな変化に直面している。

これまで、有名アイドルの所属事務所を中心に、所属アーティストたちの生活管理やメンタル管理、果てには性教育に至るまで、全般的なコンディションを管理してきた。

しかし、他国よりも早いスピードで機械のように印刷するシステムにより、K-POPアーティストたちは自身を省みる時間も持てないのが現状だ。激しい競争を煽り、執拗になった悪質な書き込み問題、ハードスケジュールによるスランプなど、心理的に弱りやすい環境に置かれている。

そのため、彼らが健全なミュージックカルチャーを作り上げ、長く健康に活動するためには、エンターテイメント業界のさらなる努力が必要となってくる。

これまでの行いを通じて、T.O.Pの新たな歩みを無条件に信じて支持することは難しい。これからの活動を見守りながら判断するしかない。

画一化された体制の中で、世界的アーティストになったT.O.Pが、果たしてどのような体制のレーベルを設立するのか、それが韓国エンタメ業界にどのような変化をもたらすのか、関心が集まっている。

◇T.O.P プロフィール

1987年生まれ、本名チェ・スンヒョン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビューした。最年長メンバーであり、グループ内ではリードラッパーを務める。2017年に義務警察として兵役をスタートさせたが、服務中に過去の大麻使用事実が明らかになり、社会服務要員に転換した。2019年7月の除隊当時は秘密裏にファンミーティングを開催し、その場に駆け付けたファン一人ひとりと握手を交わすなど、ファンに対する並みならぬ愛情を見せた。

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