世界66カ国で1位の『イカゲーム』、主役演じた俳優イ・ジョンジェが本作を語る

2021年10月08日 話題 #イカゲーム

「映画の撮影を仕上げないといけないので、海外進出はまだ考えていません」

Netflixオリジナルの『イカゲーム』が全世界に旋風を巻き起こしている。世界83カ国の「Netflixトップ10」で1位を占めたほか、フランスでは『イカゲーム』の影響で大乱闘も起こった。

【写真】「ギャップすごい」『イカゲーム』撮影現場の“裏側”

ドラマに登場したメンコやクジなどを販売するポップアップストアの列を待っている間にファンが殺到したことで大小の事故が発生し、中国では『イカゲーム』を見るための不法流通が横行している。

10月7日、米NBCの人気トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン(The Tonight Show Starring Jimmy Fallon)』にイ・ジョンジェをはじめ、パク・ヘス、ウィ・ハジュン、チョン・ホヨンが出演して会話を交わした。ジミー・ファロンはイ・ジョンジェに「とてもうれしい、韓国ではとてもハンサムで有名だということを知っている。イ・ジョンジェさんは、韓国で主に悪役を演じていたそうだが、とても親近感がある」と話した。

『イカゲーム』はセット場と音楽、演出、そしてその中で繰り広げられる456億ウォン(約45億6000万円)をめぐるゲームで、国内よりも海外でのほうが大きな人気を得ている。まさに『イカゲーム』ブームだ。

その中でも断然輝かしい人物はイ・ジョンジェだ。心性は優しいが賭博の借金に悩まされ『イカゲーム』に参加、最終優勝を果たす主人公だ。映画『神と共に第一章:罪と罰』『ただ悪から救ってください』などでカリスマ性輝く人物として登場したが、『イカゲーム』ではすべてを手放し、分別のない無能な40代家長ソン・ギフン役を熱演した。彼の変身のおかげで『イカゲーム』はさらに輝かしいものになった。現在、映画『ハント』の撮影で映画監督にも変身したイ・ジョンジェは、芸能会社アーティストカンパニーを設立したり、韓国財閥「大象グループ」の常務イム・セリョン氏との恋などで忙しい日々を送っている。

イ・ジョンジェは『イカゲーム』の世界的な人気に後押しされ、10月2日にインスタグラムアカウントを開設した。同月7日には206万人のフォロワー数を記録し、その数は絶えず増えている。

世界的な人気を実感するのかという質問に対し、イ・ジョンジェは「本当にありがとう」とし、「まだ面食らっている。ニュースだけでは実感がわかない」と答えた。さらに「人間味のあるキャラクターが好きなようだ。海外の方々が関心を持ってくれて、私の作品を探してくれるのもありがたい。もっと良い韓国映画やドラマを探してみてほしいという期待が高い」と打ち明けた。

(写真=イ・ジョンジェInstagram)

『イカゲーム』の世界的な人気はイ・ジョンジェの活動舞台を広げる機会だ。しかし、イ・ジョンジェは「英語が苦手でハリウッドでの活動がうまくできるかどうかわからない。今は一生懸命、映画『ハント』の撮影をしており、もっと熱心に仕上げなければならない」とし、「今のところハリウッドを目指していない」と一線を引いた。

『イカゲーム』を通じて韓国を代表する遊びである「ムクゲの花が咲きました(だるまさんが転んだ)」や、ガチャゲーム、イカゲーム、綱引き、ビー玉遊びも話題になった。SNSには、カルメ焼きを作る映像が再生回数100万回を超え、大きな人気を得ており、外国人らが、「ムクゲの花が咲きました」を楽しむ姿も、容易に目にすることができる。

イ・ジョンジェは「(イカゲームで)一番記憶に残るゲームは“ムクゲの花が咲きました”だった。撮影場のスケールが非常に大きく、人形もきちんと駆動できた。456人が同じジャージを着て命がけの競走ゲームをするのが妙だったと、最初の撮影から感じた。より意味のある作品になるのだなと思った」と語った。演技的に難しかったゲームとしては「くじ引きゲーム」を挙げた。イ・ジョンジェは「くじ引きゲームは切迫さもなければならないし、面白さもなければならないし、緊張感もなければならなかった」と語る。

劇中で最後に赤い髪に染めて話題になった。イ・ジョンジェは「赤い髪の染色はソン・ギフンの立場では大きな決心をしたもので、観ている方々の考えが正しい」と述べた。他にやってみたいキャラクターはいるかという質問に対し、「イルナム」と答えた。イ・ジョンジェは「一人前のキャラクターではない。自分の力で一家を成しとげた人としての人生がつまらなくて、このようなことをする背景が想像できた。ゲームを設計したということ自体が非常に残酷な人物のようだ」と話した。

『イカゲーム』でイ・ジョンジェは、くじ引きゲームで一生懸命カルメ焼きをなめる場面、赤毛の染色など破格的な演技変身を試みた。彼は「『イカゲーム』の第1、2話を見ながらびっくりした。あんなにまで演技しなければならなかったのかと思うほど、たくさん笑いながら見た。どういうつもりだったのかわからない」とし、「こういう演技をすればどんな反応や効果が出るかを考えたりはしない。キャラクターに集中しなければならないので付随的なことについて悩む時間的な余力がない。シーズン2、3が続くなら、ずっと一緒にいたい」と愉快に笑った。  

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