篠崎愛が“日韓に楽しみを与える存在”として描く理想像とは【連載コラム】

2018年10月09日 話題 #写真
グラビアアイドルとしてはもちろん、その歌唱力を生かしてソロ・アーティストとしても活躍する篠崎愛。

彼女は韓国でも絶大な人気を誇っている。昨年11月には約3年ぶりとなる写真集を日本、韓国、台湾で同時発売。『夢幻』のタイトルで発売された韓国版は、発売前から予約が殺到して韓国の主要オンライン書店の写真集部門で軒並み1位に輝いた。

昨年12月、そんな彼女をインタビューしたが、韓国での人気ぶりについて驚いていた。

「韓国の反応は私も本当にビックリです。ソウルの書店で行なったサイン会でも多くの方々が駆けつけてくだったのですが、中には女性の姿もあって本当に嬉しかった」

もっとも、韓国における篠崎愛人気は、最近、始まったことではない。実は数年前から彼女は韓国でも知るぞ知る人気者だ。2016年冬に発売された韓国の人気男性誌『MAXIM KOREA』2月号で表紙を飾って以来、篠崎愛は韓国でその知名度を一気に高めた。

「以前、韓国に留学している友人などから“こっちで人気があるよ”と聞かされたんですけど、正直、あまり実感が湧かなかったんです。でも、気が付くと私のSNSに寄せられるコメントの中に、韓国語での書き込みが多くなり始めたんです。マキシムに登場してからは急激に増えて、もうビックリ。 マキシム”に登場して以来、日本でも街を歩いていると韓国の方から声をかけられるようになりました(笑)。自分のことを知っていただけて本当にありがたいですよね」
聞けば、もともと韓国には興味があったという。韓流ドラマをきっかけに韓国に興味を持ち、少女時代などのガールズグループが日本で活動するようになった2008~2009年頃にはK-POPも聴くようになったらしい。

「最近はドラマ『星から来たあなた』にハマッています。韓流に詳しいファンからすれば、“今さら遅いよ!!”という感じですけど(笑)、あと私、辛くてスパイシーや食べ物が好きで、韓国料理も大好きだったんです!! 特に好きなもの?いろいろありすぎて困ってしまいますが、カンジャンケヂャン(渡り蟹の醤油漬け)とチャドルペギ(薄くスライスした牛肉の鉄板焼き)ですかね。どっちも辛くはないけど(笑)」

日本の人気グラドルが韓国のポップ・カルチャーに詳しく、韓国料理も大好きということはちょっぴり意外だった。最近の日本の若者たちにとって韓国が非常に身近な存在なのだろう。それは韓流やK-POPが大きな役割を果たしていることは言うまでもない。

そうした共通の文化コンテンツを共有できる関係から、日本と韓国のファン同士の交流も活発だという。篠崎愛も韓国でのサイン会でこんな言葉をかけられたという。

「韓国のファンの方々は、気持ちをストレートに表現するというか、ぶつけてくれるんで。サイン会のときも“本当に実在したんだ”と驚く人もいれば、泣き出してしまう女性ファンの方もいました。とある韓国の男性ファンは韓国版の写真集ではなく、日本で発売された写真集を持っていたんです。両方見てくださったようで、改めて日本と韓国は同じ楽しみを共有できる間柄なんだなぁとも感じました」

ある意味、篠崎愛自身が日本と韓国の両方に“楽しみ”を提供している存在とも言えるだろう。その活動は多岐にわたり、韓国からもさまざまなオファーが届くそうだが、彼女が描く理想像は至ってシンプルだ。

「グラビアも音楽もバラエティも、今、自分ができることはすべてやり続けていきたいです。目標やロールモデルですか?うーん、なんだろう……。“みんなから愛される癒しのオッパイ天使”(笑)。それは冗談としても、一目見るだけで不思議と笑顔になっちゃうような、そんな存在であり続けたいですね。誰でもない“篠崎愛”というジャンルを作りたいです」

韓国の熱狂的なファンたちの間では、「サラン(愛)」とも呼ばれている篠崎愛。その人気ぶりはどこまで盛りあがるだろうか。日本はもちろん、韓国でも人気を誇る“アジアのグラドル”の今後に、これからも注目していきたい。

(文=慎 武宏)

初出:『スポーツソウル』(2018年1月12日)

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