韓国芸能界を騒がせてきた“いじめ疑惑”問題が新たな局面を迎え始めた。
去る2021年2月、韓国芸能界は学生時代のいじめ問題で大騒ぎになった。そして約半年が過ぎた現在、俳優のチョ・ビョンギュと、K-POPガールズグループI.O.I出身の女優キム・ソヘらの問題が進展を迎えた。
ほかにも主演ドラマの降板に発展した俳優のジスも、暴露内容の一部が虚偽であることが明らかになっており、女優のパク・ヘスは現在も法廷での攻防を繰り広げている。
いじめ問題の重要性を見逃してはならないが、無責任な虚偽の暴露も多数存在するため、芸能人たちからは残念な声も上がっている。
7月27日、チョ・ビョンギュの所属事務所HBエンターテインメントは公式声明を発表し、「当社は根拠のない、いじめ疑惑の書き込みを作成した者に対して法的措置に乗り出したが、被疑者は警察の捜査中にインターネット上に載せた書き込みが虚偽の事実であることを認め、これについて反省する謝罪文を最近送ってきた」と明らかにした。
HBエンタは、チョ・ビョンギュの学生生活の記録簿を含め、学生時代の教師や多数の同窓生たちの陳述、および証言を捜査機関に提出したと強調し、「外国籍の匿名文作成者の身元が確保され、被疑者が韓国入りする際の法的手続きが進められるだろう」と述べた。
大ヒットドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』(2018年)、『悪霊狩猟団:カウンターズ』(2020年)などで知名度を上げたチョ・ビョンギュは、今まさに飛躍するかと思われた2月に、いじめ疑惑が浮上。この影響で、ユ・ジェソクと共演予定だったKBS2のバラエティー番組『カムバックホーム』(原題)への出演も見送られた。
そしてこちらも2月にいじめ疑惑が提起されたI.O.I出身の女優キム・ソヘも、進展を迎えている。所属事務所のS&Pエンターテインメントは7月27日、「今回行われた警察捜査では、デマの最初の掲示者が特定され、被疑者は警察に出頭して自ら虚偽のデマや書き込みを掲示したことを供述した」と発表。
続いて、「確認の結果、直接いじめを受けたと主張した被疑者は、むしろ中学校在学当時、キム・ソヘが被害者だった学校暴力事件の加害者の1人だった。その被疑者は捜査過程で本人の過ちを認め、未熟な心で嫉妬によって悪意的なデマを作成し、これを反省して後悔しているという内容の自筆謝罪文を捜査機関に提出した」と釈明している。
主演作を降板したジスは疑惑浮上時、いじめ疑惑で活動を中断し、所属事務所のキーイーストとの専属契約も解除した。ジスは当時、SNSでいじめを認め、「拭えない過去を反省している」と謝罪していたが、性犯罪の主張については、「デマには法的措置を取る」と明らかにしていた。
そして7月6日、ジスの性犯罪を主張していた書き込みは、とある軍人が書いたもので、作成者は書き込みの内容がすべて虚偽であることを認めた。ジス側は、「該当文の作成者が現在、軍に服務しており、母親がガンで闘病中であることを考慮し、善処した。しかしデマを流した人たちに対しては、法的対応を続けている」と発表していた。
そしてパク・ヘスは警察での取り調べを進めており、結果が出るまで長い時間がかかるものと見ているようだ。そのため、2月26日から放送予定だった彼女の主演ドラマ『Dear.M』(原題)は無期限で延期されている。
パク・ヘス側は、「まだ警察の調査が進められている」とし、「暴露内容を点検し、書き込みの作成者を調査して(証言)事実を確認する過程に時間がかかっている。『Dear.M』の放送についても、テレビ局と制作会社とともに話し合っている」と語った。
とある芸能関係者は、「ネットでの暴露、過熱した様相があった」とし、「いじめ問題は見過ごしてはならないが、信憑性のない暴露も多々存在する。芸能人のイメージに大きな影響を及ぼすため、残念な状況も発生している」と述べた。
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