危機のYGエンタ、災いの元は“人気アーティスト中心”の社内雰囲気か

「BIGBANGは徹底的な階級社会」「僕は貴族と仲のいい庶民?だから貴族がいろんなものをくれるんです」「貴族の兄さんたちと、マンネ(末っ子)の間をつなぐ中間級。それが僕なんです」

これは、2016年に公開されたBIGBANGデビュー10周年映画『BIGBANG MADE』のパンフレットに書かれたD-LITEの発言だ。

今となってはただの冗談として見過ごせない内容で、BIGBANGだけでなく、所属事務所YGエンターテインメント(以下、YG)の社内雰囲気を漂わせるというのが関係者の説明だ。

YGで働いていたり、見守ってきた人々も、YGの雰囲気がD-LITEの発言と大きく変わらないと口をそろえる。

YGが他の芸能事務所と違うところは、アーティストの序列がスタッフより確実に上で、アーティストの中でも序列があるという点だ。

アーティストを尊重する会社の雰囲気は、コンテンツのクオリティを高めるには有利に働く一方、私生活や振る舞いなどがますます重要になっている最近のK-POP界ではアキレス腱にもなり得る。

その例として、YG所属のアーティストが社会問題に関わったのは、決して少なくない。2NE1出身のBOMやBIGBANGのG-DRAGON、T.O.P、最近のV.Iまでも話題の中心となった。

K-POP関係者は「YGの立場では悔しく感じる部分もあるはずだ。しかし、このような問題が起き続けるのは、きっと問題がある。問題を解決する意思がないか、システムに欠陥があるという意味だ。YGならではの独特な文化環境が問題を大きくしたかも知れない」と指摘する。

YGと直・間接的に関わったり、横で見てきた人々の取材を通じて、現在のYGの問題点を探ってみた。

アーティストをコントロールするスタッフ不在

YG関連の仕事をしたというA氏は、こう話す。

「創業者のヤン・ヒョンソク会長が芸能人出身だから、会社運営のすべてがアーティスト中心。アーティストの個人趣向や意思が徹底的に尊重されるシステムだ。他の事務所よりその傾向がひどい」

ヤン・ヒョンソク会長

芸能関係者B氏は、「極端にいえば、アーティストが“甲”で会社が“乙”だ。大げさにいえば、スタッフがアーティストに何もいえない雰囲気」と表現する。

他にもC氏は、YGのシステムをこう分析した。

「アーティストの自由とクリエイティブ性を保障するという点ではいいシステムだ。しかし、必然的に私生活、振る舞いの問題については脆弱になるしかない。最近のK-POP界はアイドルの私生活管理や振る舞いが日々重要になっているが、そんなアーティストと同等の位置で管理すべきスタッフにYGは力を与えない。アーティストが事件・事故を起こすと、問題が大きくなるしかない構図だ」

どの事務所も人気の高いアーティストはスタッフより“上”と考える傾向がある。しかし、YGはそんなアーティストの数が他の事務所よりはるかに多いというのが関係者たちの説明だ。

前出のA氏は、「芸能人は、自分の分野で一般人にはない才能を持つ人たち。社会生活においては一般人より衰える部分があるかも知れないが、YGで成功を収めたいくつかのグループの場合は、彼らの意見がほぼ100%反映される」と話す。

YGはなぜ「品性教育」を見落としたのか

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