“V.Iスキャンダル”で韓国の芸能事務所の時価総額が6000億ウォン(約600億円)近くも失われた。
BIGBANGのV.Iとバーニングサン事件をめぐる性接待、薬物流通疑惑などで警察の調査が続きながら、V.Iが所属していたYGエンターテインメントの株価が急落した。
YGエンターテインメントの時価総額は3月15日現在、6492億ウォン(約649億2000万円)。V.Iの性接待疑惑に関する捜査が本格的に始まった2月25日から、2146億ウォン(約214億6000万円)も減少した。同期間、株価も24.8%落ちている。
チョン・ジュニョンが不法撮影した動画を共有したという疑惑を受けたイ・ジョンヒョン、チェ・ジョンフンなどが所属するFNCエンターテインメントの株価も、同期間22.24%下落した。
今回の事件と直接的な関係がないが、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、CUBEエンターテインメントなど、他の大手芸能事務所の株価も下落を免れずにいる。
その結果、韓国の大手芸能事務所5社の時価総額は、V.Iスキャンダルが始まる2月25日の3兆3501億ウォン(約3350億円)から、3月15日の2兆7631億ウォン(約2763億円)と、6000億ウォン(約600億円)近く減少した。
このような芸能事務所の株価の下落により、個人投資家だけでなく、韓国国民年金などの主要株主の被害も大きくなっている。実際にYGの株式を6.06%、SMの株式を8.15%保有している韓国国民年金の保有持分の価値は、計332億ウォン(約33億2000万円、YG140億ウォン、SM192億ウォン)も減少した。
業界では、YGとFNCが所属芸能人を適切に管理しなかっただけでなく、スキャンダル直後に「事実ではない」「偽造されたテキストメッセージだ」「法廷対応」などと嘘の解明を行い、信頼に打撃を与えたことが株価下落につながったと見ている。
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証券業界の関係者は、「不確実性が大きくなって、投資心理がより悪くなった。芸能事務所は投資家の信頼を取り戻すまでに、かなりの時間がかかるようだ」と見通しを話した。
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