夏といえばホラー!韓国映画ファンの背筋を凍らせる“恐怖作品”が続々登場!

2021年06月13日 映画 #韓国映画

韓国ではここ数カ月間でワクチン接種が大幅に進み、日常生活への兆しが徐々に見え始めている。そんな中、コロナ禍のストレスと、うだるような夏の暑さを吹き飛ばすホラー作品たちが封切りを控えている状況だ。

大きな注目を集めているのは、『女校怪談 リブート:母校』(イ・ミヨン監督)だ。1998年に産声を上げ、韓国の“レジェンドホラー”とも称される本シリーズは、12年ぶりの新作として舞い戻る。

本作は、日本でも人気を博したドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』の女優キム・ソヒョンと、その過激さから“19禁”ドラマとなった『ペントハウス』でブレイクした若手女優キム・ヒョンスのW主演でも話題に。そして6月8日10時基準では前売り率8.8%(韓国映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク調べ)で、韓国映画の前売り率1位を記録したことでも期待値の高さが伺える。

過去の記憶を失ったまま母校の教頭に赴任したウンヒ(演者キム・ソヒョン)と問題児ハヨン(演者キム・ヒョンス)が、長い間秘密として隠されたトイレを発見し、忘れ去られていた衝撃的な記憶と向き合う。学校という閉鎖された空間で描かれる、韓国映画特有のじっとりとした恐怖感が、レジェンドホラーシリーズとしての底力を発揮するはずだ。

(写真=シネ2000/kth)『女校怪談 リブート:母校』ポスター

話題作が続々登場

そして歴史ある『女校怪談』に続き、『殺人鬼から逃げる夜』(原題『ミッドナイト』)のような新感覚ホラーも登場する。コールセンターで手話カウンセラーとして働く聴覚障害者の女性キョンミ(演者チン・ギジュ)が、夜のソウルで連続殺人鬼のドシク(演者ウィ・ハジュン)と繰り広げる深夜の追撃戦が描かれている。

殺人鬼役を演じた俳優のウィ・ハジュンは、本作を迎えるにあたって12kgも減量したという。その柔和なマスクから星野源似と日本では言われているが、極限状態まで絞った肉体と鬼気迫る表情に注目したい。

(写真提供=TVING)『殺人鬼から逃げる夜』オンライン制作発表会でのウィ・ハジュン

そして7月に公開を控えている『ランジョン』(原題)は、これまでにない“強烈なスリル”と“究極の没入感”をもたらすと、海外メディアも注視している“怪作”だ。

『チェイサー』『哀しき獣』『哭声/コクソン』のナ・ホンジン監督が企画・製作したことで話題の本作は、“タイのシャーマニズム”が題材となっており、現在公開されている予告編だけでは想像がつかず、韓国では本編を早く見せてくれと公開を心待ちにしている映画ファンが多いようだ。

海外の人気シリーズも

国産ホラーだけでなく、『死霊館』ユニバース最新作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』や、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』といった海外作品も人気だ。これらのシリーズは、すでに韓国でも確固たるファン層を形成しているだけに、大きな歓迎を受けているという。

(写真提供=SHOW BOX)『ランジョン』予告編

とある映画業界関係者は、「映画業界は最悪と言えるほど厳しいが、少しずつ解放されてきたので幸いだ。公開作品もやはりライバルというよりも、連帯意識が大きい状況だ」とし、「ホラー作品が夏の映画市場に活力を吹き入れるか注目している」と述べた。

また別の関係者は、「海外ホラー作品のレベルがあまりにも高いため、国内ホラー作品が低迷している間、観客の目も肥えたようだ。久しぶりに披露される韓国のホラー作品も、地位を固めることができるのか気になる」と答えている。

これまで新型コロナの影響で死に体となっていた韓国劇場街だが、“ホラー百鬼夜行”が背筋の凍るような涼で蘇生を後押しするはずだ

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