“いじめ問題”で主演が降板したドラマに途中投入された『キム秘書』出演女優らは主演級に定着するか

2021年04月01日 テレビ

崖っぷちとなったドラマで逆にチャンスを掴んだ俳優たちが、これまでにない活躍で注目を集めている。

KBS2の『月が浮かぶ川』(原題)に途中から出演することになった俳優ナ・インウと、SBSの『模範タクシー』(原題)の女優ピョ・イェジンだ。

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彼らは最近の“いじめ問題”で降板した主演俳優の“代替俳優”として抜擢されたのだが、主演級に成長するチャンスを掴み、「ピンチはチャンス」を体現している。一歩遅れて合流し、急いで撮影しているにもかかわらず、高いシンクロ率を見せ、制作陣の信頼はもちろん、ファンも魅了してドラマ内外で熱い関心を受けている。

ナ・インウとピョ・イェジンにとって、“代替俳優”という修飾語はマイナスではなく、ポジティブな要素となっている。

(写真提供=CUBEエンターテインメント、パンスターズカンパニー)ナ・インウ(左)とピョ・イェジン

このチャンスをどう生かす?

ナ・インウは『月が浮かぶ川』に主人公オンダル役として、途中投入された。もともとオンダル役を務めていた俳優ジスが、学生時代のいじめ問題で降板するアクシデントがあったのだ。

途中から投入されたとは思えないナ・インウに関しては、すぐにでも韓流スターに上り詰めるのではないかという評価も出ている。『月が浮かぶ川』の放映権が海外190カ国に販売されたからだ。

ドラマ側は3月末、「PCCW MEDIA COMPANY傘下の動画配信プラットフォーム“VIU”などに版権が販売され、世界190カ国に輸出、販売が決定した」と伝えた。

とあるドラマ関係者は、「ただでさえ韓国国内でもナ・インウのファンが増加している雰囲気のなかで、海外にまで顔を知らせる機会を掴み、彼への評価が好転することになる」と見た。

(写真提供=KBS2)『月が浮かぶ川』のナ・インウ

日本でも知られる『キム秘書はいったい、なぜ?』など、これまで多くの作品で印象的な演技を見せてきたピョ・イェジンも、4月9日から放送される『模範タクシー』を通じて主演として定着するか、成り行きが注目されている状況だ。

もともと主演を務めていたAPRILのイ・ナウンが、グループ内のいじめ疑惑や学生時代の校内暴力疑惑などが浮上したことで降板。ピョ・イェジンに白羽の矢が立った。

彼女はこれまで『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』『キム秘書はいったい、なぜ?』『VIP-迷路の始まり-』など、様々なキャラクターでドラマファンと会い、実績を積んできた。しかし作品経験や安定した演技力にもかかわらず、主演に抜擢されてことはない。

そんな彼女が今回、幸運にもチャンスを掴んだ。

また別のドラマ関係者は、「主演級になることは本当に容易なことではない。そして一度、主演に上り詰めた俳優は、その後は下に降りてこないのが業界の慣習だ。新鋭が危機のなかで、主演俳優として飛躍する瞬間を目撃している状況といえる」と語った。

(写真提供=SBS)『模範タクシー』のピョ・イェジン

一部の関係者は「どうやって今回の機会を生かすかが、今後の歩みのカギになる」との見方をしている。

テレビ業界の関係者は、「あきらかに過去に“代替俳優”として出演したケースとは、違う視線を集めていると思われる。かつては、いわゆる主演級が代替俳優として起用されてきたが、今回はいずれも若手であるため、彼らへの期待が大きいようだ」と説明しながら、「どのように主演俳優として定着するか見守っている」と付け加えた。

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