韓国の人気講師がまたもや歴史の“間違い”を指摘される「もはや虚偽事実の流布」

2020年12月27日 話題

韓国の人気講師ソル・ミンソクが相次ぐ“間違い”で論議に包まれた。

MBCラジオ『ペ・チョルスの音楽キャンプ』の作家で、音楽評論家のペ・スンタクは12月23日、SNSを通じてソル・ミンソクの講義内容について批判した。

【注目】ソル・ミンソクの“世界史番組”に専門家「事実関係自体が間違っている」

先立って、ソル・ミンソクは去る12月15日、個人チャンネルを通じて公開した「なぜ労働歌に善徳女王が出てくるのか」というタイトルの動画で、「ジャズが初心を忘れ、リズム&ブルースが誕生した」という趣旨の内容を伝えた。

彼は「フランク・シナトラ以降、白人が黒人音楽を歌った。(黒人は)初心を失ったのだ。それで黒人だけのルネッサンスが始まった」と主張した。

「なぜ専門外の分野に手を出すのか」

しかし音楽評論家のペ・スンタクは、「何の勉強せずに吐き出した発言が今日も起きた。本当に問いたい。ジャズ、ブルース、エレクトリック・ブルース、リズム&ブルース、初期ロックンロールの歴史を扱った原書を1冊でも読んだことがあるのかと。ないことが明らかだ」と批判した。

ソル・ミンソク

ペ・スンタクは続いて、「もし読んでいたら、あんな話にならない発言をできないからだ」とし、「もはや虚偽事実の流布と同じ」と指摘した。

ペ・スンタクは間違って広がった情報について、例を挙げながら説明した。彼は「ジャズが回帰して回ってきたのがリズム&ブルースというのは、完全にでたらめだ。リズム&ブルースは、アメリカ南部の(デルタ)ブルースがイリノイ州中央線の鉄道汽車に乗って北部の大都市(正確にはシカゴ)に進出した後、“エレクトリック”化されたジャンルだ。だからエレクトリック・ブルースとも呼ぶ。これが後にロックンロールになる」と説明した。

特にペ・スンタクは、「ソル・ミンソクは自分の分野の講義(韓国史)に関しては、非常に卓越していると思う。しかし、なぜしきりに“無知”に近い領域にまで手をつけようとするのか、わからない」と指摘した。

ソル・ミンソクは最近、tvNのバラエティ番組『ソル・ミンソクの裸の世界史』で世界史の間違いを指摘され、謝罪したばかりだった。

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