『サイコだけど大丈夫』で看護師ジュリを演じた女優パク・ギュヨンとは【インタビュー】

2020年08月31日 話題

「次は最初から愛される役柄を演じてみたいです」

Netflix(ネットフリックス)で人気の高いドラマ『サイコでも大丈夫』で、精神病院7年目の看護師ナム・ジュリを演じた女優パク・ギュヨンが「片想いよりも愛されたい」と口を開いた。

これまで“片想い”を主に演じてきたパク・ギュヨンは、『サイコでも大丈夫』でもドラマ中盤までキム・スヒョン(ムン・ガンテ役)に片想いする役で、ソ・イェジ(コ・ムニョン役)と対立した。

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ドラマ放映終了後、インタビューに応じた彼女は「今度はもう少し愛される役柄を演じてみたい。片想いから始まって振られるよりは、先に誰かが私を愛してくれればと思う」と微笑んだ。

ジュリと似ているところ、似ていないところ

平凡ではない登場人物たちがファンタジーのような話を繰り広げた『サイコでも大丈夫』は、傷ついた大人のための童話のようなドラマだった。パク・ギュヨンが演じたナム・ジュリは、そのなかでは最も現実に近い人物だったが、彼女も自分の殻を破って成長したキャラクターだった。

パク・ギュヨンは「とても好きな役柄だったので、悲しいし、残念だし、もっと見たかった」とし、「私に似ているところがあると思い、愛着がわいた」と打ち明けた。

「ジュリは嫌われる勇気がない子で、他人に自分の率直な感情をいえず、良いところだけを見せようとする。私も相手に傷を与えたくないし、良い姿、良い人に見えてほしいとしているところがある。ジュリは劇中で自分の殻を破ったが、私はまだ破れないようだ。それでもリラックスできて良いエネルギーを与えたいと思うし、そんな演技をする人になりたいと思い、いろいろと考えるようになった」

『サイコでも大丈夫』は、それぞれの事情で心の病と苦痛を抱える人々が互いを治癒するストーリーを描き、最後はハッピーエンドで終わる。

「痛みがあり、悲しみを抱えた人々が治癒されて、それぞれの人生の方向に進んでいくドラマだと思った。ひたすら善良とはいえない主人公とキャラクターが特徴的だった。何か違うところがある人たちが集まり、お互いを異常だと指摘することなく、みんな違う人だと認めるというメッセージを与えた。個人的には、凄絶で悲しいなかで終わるよりも、各自が良い方向に向かえればという希望と信頼があった」

キム・スヒョンの現場での様子は?

パク・ギュヨンはジュリとして過ごし、多くのことを学んだという。

「現場に良い空気を作ってくれ、私たちがリラックスしながら演技することができた。キム・ミギョン先生(ジュリの母親役)のことを後半から現場で“オンマ”(お母さん)と呼んだ。セット場でいつも遊んでいたキリンの人形があったのだが、誕生日に買って送ってくれた」

「(パク・)チンジュ先輩(出版社の女性役)、(カン・)ギドゥン先輩(ピザ屋でガンテの友人役)、キム・ジュホン先輩(出版社の代表役)は、一緒にご飯を食べながら自然と仲良くなった。キム・スヒョン、ソ・イェジ先輩も先に向こうから近づいてきてくれて、リラックスすることができた」

何よりも『サイコでも大丈夫』は、俳優キム・スヒョンの除隊後の復帰作として話題を集めた。

パク・キュヨンは「テレビだけで見たことのある先輩で、周りにファンも本当に多かった。ルックスはいうまでもなく、先輩が与えるエネルギーがすごい。演技的には真剣で熱心なのに、現場ではみんなの笑いが絶えなかった。さすがキム・スヒョン」と話した。

特にムン・サンテを演じた俳優オ・ジョンセには、感謝の気持ちを伝えた。

「台本に“涙”と書かれていると緊張するのだが、オ・ジョンセ先輩に聞いてみると、“涙という単語を消せば楽になるのではないか”といってくれた。アドバイスもしてくれ、尊重もしてくれて、本当にすごい人だと思った。その代わりムン・サンテでなくなると、お笑い上手になる。私が今まで見た人のなかで、一番おもしろかった」

「良いエネルギーを与えられる俳優に」

釜山(プサン)外国語高校を卒業し、延世(ヨンセ)大学・衣類環境学科に在学中のパク・ギュヨンは、2016年に歌手チョ・グォンのミュージックビデオで顔を知らせ、さまざまな作品に出演してきた。今ではテレビ業界でも注目を集める存在だ。

彼女は「演技専攻ではないので、カメラのなかに入る技術的な部分から自分自身でもぎこちないと思うほど、学ぶことがとても多い。とても難しくて悩み、今後良くしたいという思いが常に浮かぶ。恐れずに飛び込んでみたが、本当に難しいといつも感じている」と強調した。

続いて「最初はもっと早く成長したいし、大きな役割を果たしたいと思った。急いでいたが、今はどんな役割でも自分に与えられたことに感謝している。自分自身と対話をして、急ぐことだけが幸せではないと思うようになった。役割の大きさではなく、よく理解して演技し、良く思ってもらえたらいいし、着実に私らしくしていくのが正しいと思う」と付け加えた。

パク・ギュヨンは「良いエネルギーを与えられる俳優になりたい」と改めて話し、「特別なところがない人間だが、愛してくれて感謝している。ずっと見ていたいような俳優になりたい。まだ難しいですが、今は少しずつそうなるための過程だと思う。失望させることなく、良い姿をお見せするので、見守っていただければ」とお願いした。

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