韓国の繁華街・梨泰院(イテウォン)で発生した雑踏事故によって俳優イ・ジハンさんがこの世を去り、3年が経った。
【写真】玉突き事故で手術9時間超…25歳で亡くなった韓国芸能人イ・ジハンさんは2022年10月29日、ソウル龍山区(ヨンサング)の梨泰院一帯で発生した大規模な雑踏事故に巻き込まれこの世を去った。24歳だった。
中央災難安全対策本部によると、同事故の犠牲者数は計159人で、このうち20代が106人で最多。次いで30代が30人、10代が13人と集計された。
当時はハロウィンを控えて多くの外国人観光客が梨泰院に詰めかけたなか、突如として大規模な惨事が発生してしまった。実際、犠牲者のなかには日本人を含む外国人も多くいた。
事故直後、所属事務所935エンターテインメントは「悲しい知らせでご挨拶することになり、悲痛な心情だ。935エンターテインメントと9アートエンターテインメントの大切な家族、俳優イ・ジハンが天の星になって私たちのそばを離れることになった」とイ・ジハンさんの死を報告。
「突然の悲報によって深い悲しみに陥った遺族の方々と、俳優イ・ジハンを愛し、大切にし、共に悲しんでくださるすべての方々に心より慰労の言葉を伝える」とし、「俳優イ・ジハンは、皆に優しく温かい友人だった。いつも明るく笑って元気に挨拶をしてくれた、限りなく明るくて純粋だった俳優イ・ジハンの姿が目に浮かび、これ以上、それを見ることができないという事実がとても信じられない」と伝えた。
1998年8月3日生まれのイ・ジハンさんは、ボーイズグループWanna Oneを輩出した2017年放送のMnetオーディション番組『PRODUCE 101 シーズン2』に出演して注目を集め、2019年のウェブドラマ『今日もナムヒョンな一日』(原題)で主演を務め俳優デビュー。雑踏事故当時も地上波テレビ局MBCのドラマ『コクドゥの季節』の撮影に参加しており、自身初の地上波ドラマ出演で期待を集めていた。
『コクドゥの季節』はイ・ジハンさんの訃報を受けて一時撮影を中断したが、葬儀が行われた後に再開し、2023年に放送されている。
『コクドゥの季節』で共演した女優イム・スヒャンは、SNSを通じて「ジハン、良いところに行ってもっと幸せに過ごさないと。昨日は元々ジハンと一日中一緒に撮影をする予定だったが、便りを聞いて私たちは皆、しばらく何も言えずにただ座っていた。あなたがどれほど熱心にうまくやろうとしていたのかとてもよく知っているので、これからが始まりだったジハンが早く連れて行かれて、とても無情で悲しくて残念な気持ちだけだった」と故人を追悼した。
またイ・ジハンさんがこの世を去って1000日が経過した今年7月には、実の母親が息子のインスタグラムアカウントで長文を投稿。「私はあなたがいなくなる直前の、美しかった24歳のあの日で今も時間が止まったまま。あなたは遠い国へ撮影に行っていて、少し帰りが遅れているだけ。ジハンも本当は早く帰りたいのに、帰れないだけなんだって。そんなふうに、毎時間、自己暗示をかけながら、みんなが知っている現実を、自分だけ知らないふりをして過ごしている。あなたと一緒に撮った写真を見ては、思い出で現実を一枚ずつ覆い隠す日々」と、最愛の息子を失った悲しみを綴っていた。
(記事提供=OSEN)
■【写真】玉突き事故で手術9時間超…25歳で亡くなった韓国芸能人
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