韓国女子ゴルフ界の“レジェンド”で、タレントとしても人気の朴セリが父親を告訴した。
6月11日、警察によると、朴セリが理事長を務める「朴セリ希望財団」は、朴セリの父親であるパク・ジュンチョル氏を私文書偽造と私文書偽造行使の疑いで告訴した。警察は最近、パク・ジュンチョル氏を起訴意見で検察に送致したという。
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今回の告訴は、朴セリ希望財団が理事会決議を経て決定したもので、朴セリが理事長として在職中であるだけに、彼女が父親を告訴したことになる。
財団側の弁護人は、『聯合ニュース』に「朴セリ元監督の父親が国際ゴルフ学校を設立する業者から参加提案を受け、財団の法人印鑑をこっそりと制作して使用した。設立業者が関連書類を行政機関に提出したが、後で私たちが偽造された印鑑であることを知って告訴した」と説明した。
報道によると、韓国・全羅北道のセマングム地域に国際ゴルフ学校の設立を推進していた業者が、朴セリの父親を通じて財団に運営参加を提案した。そして業者は朴セリの父親から印鑑が押された事業参加意向書を受け取り、セマングムの開発庁に提出して事業を進めた。
しかし財団は、意向書に押された印鑑が偽造だとして朴セリの父親を告訴したのだ。セマングム庁は、これに対する結論が出るまで事業を中断させたという。
財団は同日、ホームページに公示を載せ、「朴セリ監督の姓名を無断で使用し、進行されている広告を確認した」とし、「朴セリ監督は国際ゴルフスクールや朴セリ国際学校(ゴルフアカデミー、泰安およびセマングムなど全国すべての所を含む)の誘致、設立に対しては、全国どこにも計画も予定もないことを明らかにする」と明らかにした。
続けて「可能なすべての法的対応を準備中であり、このような虚偽、誇張広告によって善意の被害者が発生しないよう最善を尽くす」と知らせた。
なお、朴セリは2015年9月に放送されたバラエティ番組『パパをお願い』(原題、SBS)に、父親のパク・ジュンチョル氏と一緒に出演し、仲の良い姿を披露したことがある。
朴セリと父親が番組にレギュラー出演するのは初めてで、同番組が親子関係をのぞき見る構成であるため、娘を世界的なゴルフ選手に育て上げたパク・ジュンチョル氏にも大きな関心が集まったりした。
そんな父と娘の間に生じた葛藤が知られ、大きな衝撃を与えている。
朴セリ希望財団の公示全文は、以下の通り。
◇
こんにちは。朴セリ希望財団からお知らせします。
最近、朴セリ監督の姓名を無断で使用し、進行されている広告を確認しました。
これと関連し、朴セリ監督は国際ゴルフスクールや朴セリ国際学校(ゴルフアカデミー、泰安およびセマングムなど全国すべての所を含む)の誘致、設立に対しては、全国どこにも計画も予定もないことを明らかにします。
広報した事実と関連して可能なすべての法的対応を準備中であり、このような虚偽、誇張広告によって善意の被害者が発生しないよう最善を尽くします。
ありがとうございます。
(記事提供=OSEN)
◇朴セリ プロフィール
1977年9月28日生まれ。元プロゴルファー。1992年、当時中学3年のアマチュアながら、招待出場した韓国女子ツアーで初優勝。1996年にプロ転向した後、1998年に20歳の若さで「全米女子オープン」と「全米女子プロゴルフ選手権」で優勝。2016年10月に現役を引退するまで、米国女子ツアー通算25勝(うちメジャー大会優勝5回)を記録した。2007年にはアジア人として初めてLPGAの殿堂入りを果たしている。引退後は2016年リオ五輪、2021年東京五輪で女子ゴルフ韓国代表監督を歴任。タレントとしても活躍中だ。
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