主演は当代随一の人気を誇るパク・ボゴムとコン・ユ。演出は『建築学概論』で初恋ブームを巻き起こしたイ・ヨンジュ監督。最高級のメンバーが集結したのが映画『徐福』である。
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この映画でパク・ボゴムが扮するのは、人類初のクローン人間だ。
遺伝子の組み換えによって人造的に作られた複製人間であり、生身の人間とは表情や立ち居振る舞いも微妙に違ってくる。人類初の複製人間を演じるということは、パク・ボゴムが今までに前例のない役を引き受けた、と言える。
普通なら躊躇するところだ。数多くの批判が待ち構えていることも覚悟しなければならない。しかし、パク・ボゴムは果敢に新しい役にチャレンジした。
さらに興味深いのは、慎重な作品選びに定評があるコン・ユと共演することだ。超人気俳優のダブル主演は相互に響きあって絶大なプラス効果を生み出すはずだ。
演出はイ・ヨンジュ監督が受け持つ。この監督は、韓国で恋愛映画として初めて観客400万人を突破して初恋ブームの社会現象を巻き起こした『建築学概論』を大ヒットさせている。
イ・ヨンジュ監督は緻密な構成で物語を作っていくことに定評があるだけに、その手腕でかならず面白い作品に仕上げるだろう。
そもそも、韓国映画は、南北対立などの社会情勢を基盤とした作品が多く、そのジャンルで活躍する俳優が目立ってきた。
しかし、複製人間を主人公にした作品は今までの韓国映画にはないジャンルであり、新しい分野の開拓を意味している。そこにパク・ボゴムとコン・ユが一緒にキャスティングされた意味は、とても大きい。撮影は2019年10月に終了して、今は編集作業の最中だ。
公開は、2020年の上半期が予定されている。映画『徐福』は間違いなく、2020年最大の話題作だ。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
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