今年だけで11件も…相次ぐ韓国ドラマ撮影の“迷惑行為”、謝罪だけでなく具体的な対策が必要なのでは

2023年10月16日 話題

迷惑撮影、スタッフのパワハラなどで、撮影チームの不祥事が多発している韓国ドラマ界。新たに、Netflixドラマの“ゴミ無断投棄”が問題視されている。

【写真】韓国ドラマ撮影チーム、ロケ地でゴミポイ捨てに無断駐車

10月16日、ある韓国メディアは、Netflixドラマ『Mr.プランクトン』(原題)の撮影チームが済州島(チェジュド)での撮影時、ゴミを無断投棄したと報じた。これによると『Mr.プランクトン』撮影チームは、黒いビニール袋に食べ物の容器やタバコの吸い殻、コップ、紙束などを入れて放置したまま撮影地を去ったという。紙には撮影に関する情報や、スタッフ個人の連絡先などが含まれたという。

これに対し、『Mr.プランクトン』の製作会社は「15日、(済州島の)和順金砂の海辺で午前~午後にかけて撮影を行いました。撮影が日没後に終了したことにより、当日および翌日午前の2日間にわたって清掃が予定されていたことがあります」と明らかに。続けて「確認の結果、製作陣が今日(16日)午前、より一層の注意を払って掃除を終えました。今後の撮影では、さらに慎重になるようにします」と伝えた。

相次ぐ迷惑行為

韓国ドラマ撮影チームによる迷惑行為は、『Mr.プランクトン』が初めてではない。今年だけでも、すでに“11回”ものトラブルが表面化している。

先立って10月5日には、ウェブバラエティ『転科者:毎日転科する男』高麗大学校・哲学科編の映像が物議を醸した。この映像には、製作陣が撮影で学生の道を塞いだり、行動を制限していたというコメントが寄せられた。在学生は「スタッフが道を塞いだ」「道を歩いていただけなのに、ついてくるなと言われた」など、自身の体験を打ち明けている。

(画像提供=ootb)『転科者:毎日転科する男』

番組は学生からの苦情について、「製作陣が不快感を与えて申し訳ない」とし、「撮影しながら大学内で学生たちに不便を与えないために最大限努力している」と謝罪。12日には番組再整備のために一週間に戻ってくるとし、「待っている視聴者の皆様には申し訳ないと申し上げる。残った学科レビューは、より一層慎重かつ安全に撮影する」と再度謝罪した。

そして9月には、チャン・ギヨン、チョン・ウヒ主演のJTBC新ドラマ『ヒーローではありませんが』(原題)もトラブルを起こした。病院で撮影をしていた際、来院した妊婦の夫の通行を邪魔したのだ。

当時、被害を受けた男性は「妊娠33週目の妻が前日、出血したため救急室に行き、本館の高危険産婦室に運ばれた。店を閉めて本館に行こうとしたが、ドラマ撮影中だと(通行を)阻まれた。病院で撮影するからといって統制するわけではないようだ」という文をネット上に掲載した。

謝罪のみでは何も解決しない

このような告発後、番組側は「病院側と協議し、利用客の動線全体を塞がないことで了解を得て撮影を進めたにもかかわらず、不便をおかけしたことをお詫びする。撮影中に不便をかけないよう、より細心の注意と努力を傾ける」と謝罪の意を伝えた。

このほかにも、TVINGオリジナルドラマ『ピラミッドゲーム』(原題)は、撮影を理由に通学路や歩道、自転車道路を規制し、学生たちが車道を歩くはめに。安全指導をする人もいなかったと暴露されたことで製作陣が公式謝罪している。

また、IU、パク・ボゴム主演ドラマも撮影現場でスタッフが観光客と揉め、チョン・ウソン、シン・ヒョンビン主演のドラマもゴミ無断投棄問題が発生。『イカゲーム2』『無人島のディーヴァ』なども市民とトラブルを起こし、今年だけですでに11度の“迷惑撮影”が話題となった。

ドラマ制作において、市民が利用する公共の場所や住宅街で撮影が続くことは珍しいことではない。すべてをセットで撮ることはできないからだ。だが、そのためには配慮が必要となる。

しかし、このように続発する問題は、市民はもちろん、ドラマに出演する俳優たちのイメージにも悪影響を及ぼしている。単なる謝罪にとどまらず、再発防止のために具体的な対策が必要ではないだろうか。

(記事提供=OSEN)

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