歌手兼女優のIU(アイユー)のファンが激怒している。
6月28日、IUの一部のファンが所属事務所EDAMエンターテインメントの業務進行や対応があまりに不十分だとし、親企業社屋の前でトラックデモを行った。
ツイッターのアカウント「IU_総攻チーム」には、実際にトラックデモの写真が公開されている。
そのトラックの電光掲示板には、「口だけ告訴で状況回避、ペ・ジョンファン(所属事務所代表)の業務怠慢」「電話ファックスひとつない、幽霊会社EDAM」「前進のない告訴進行、ファン無視の業務怠慢」といった文句が表示されていた。
つまりは、様々な問題に対してIUの所属事務所が業務怠慢ともいえる対応しかしておらず、アーティストのイメージが失墜しているという主張だ。
実際に6月23日、「IU_総攻チーム」は「1次トラックデモ以降も所属事務所は未だに多数のデマ映像を放置していることはもちろん、追加的な騒動が発生したときも許せない水準の誠意のない公示を上げ、未だにその騒動と関連してアーティストを積極的に保護する意志がないことを見せた」と、トラックデモを行う理由を明かしたりしていた。
一部のファンが指摘した“追加的な騒動”は、IUの『The red shoes』という曲の盗作疑惑だろう。
同曲は作曲家のイ・ミンスが制作した曲なのだが、今から10年前の2013年、ドイツバンドNektaの『Here’s us』という曲とメロディーラインが酷似しているとされ、盗作疑惑が浮上したことがある。
そんななか今年6月、Nektaの『Here’s us』を発売した音楽出版社のNordendエンターテインメント・パブリッシング側が公式ホームページを通じて、「(IUとその所属事務所が)Nekta側に連絡し、著作権侵害問題を明確にしたという主張に驚いた。これは事実ではない」と伝えた。
さらに同社は、「IUとその所属事務所は、私たちに連絡を取ったり私たちの様々な試みに応答したりしなかった」と主張した。
IUの所属事務所EDAMエンターテインメントは6月21日、公式立場を発表して「ドイツのバンド、NEKTA側の主張は基礎事実と明確に異なる」と強調。さらにNekta側に連絡した証拠として、メールの一部を公開したりもした。
所属事務所は反論しているが、10年経っても解決しない盗作疑惑に一部のファンは怒りが収まらない様子だ。
なお、このトラックデモは3日間にわたって行われる予定だ。
◇IU プロフィール
1993年5月16日生まれ。本名イ・ジウン。韓国・ソウル出身。2008年にソロ歌手としてデビューした。芸名のIU(アイユー)は“I”と“YOU”の合成語で「あなたと私が音楽で1つになる」という意味が込められている。女性ソロ歌手としてトップに君臨しつつ、女優業も並行。2011年のドラマ『ドリームハイ』で連ドラ初出演&初主演を果たし、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』などで主演を務めた。2023年3月30日、映画『ドリーム』(原題)の制作報告会で、女優活動時の名前も本名からIUに統一すると発表した。
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