歌手兼俳優のイル(本名チョ・ソンヒョン、39)が1審で執行猶予を宣告された。
6月15日午後、ソウル西部地裁・刑事11単独(チョン・インジェ裁判長)は、犯人逃避幇助、飲酒運転幇助、道路交通法上飲酒運転およびスピード違反の4つの容疑で身柄を拘束されたイルに、懲役6カ月、執行猶予1年、罰金10万ウォン(約1万円)を言い渡した。
裁判所は「当時、お酒を飲んだ飲食店にいた人々が一貫して(被告人が)お酒を飲んだと言っている」とし、「過ちを悔いており、前科がない点を参酌した」と量刑理由を明らかにした。
去る6月1日に開かれた裁判で検察は、イルに懲役1年と罰金10万ウォンを求刑した経緯がある。
1審の宣告を受けたイルは法廷を出て、「良くないことで多くの方々にご心配をおかけして申し訳なく、被害を受けた方々に謝罪申し上げる」と頭を下げた。
続けて「起きてはいけなかったことが不健康な判断で起きた。これからは反省し、このような行動をしない。申し訳ない」と重ねて謝罪した。
イルは2022年9月、ソウル龍山(ヨンサン)区の飲食店で酒を飲んだ後、運転しているところを警察に摘発された。ただ警察は当時、イルの飲酒運転の事実を立証できず、同乗者だったプロゴルファーのA氏にだけ運転者をすり替えた犯人逃避幇助容疑を適用し、昨年11月に検察に送致した。
しかし検察は補完捜査を通じて、イルがA氏の飲酒運転すり替えの提案に同調した状況をつかみ、イルにも犯人逃避幇助容疑を適用した。
初公判でイル側は容疑を認めたが、犯人逃避幇助容疑については、同乗者であるプロゴルファーA氏の提案を受け入れただけと主張。それと共にイルは最終弁論で、「起きてはならないことが起きて申し訳なく思う。これから反省しながら一生懸命生きていく」と話した。
なおイルは、“トロット(韓国演歌)四天王”の一人とされる大御所歌手テ・ジナの息子で、2005年に歌手デビュー。『黒い眼鏡』をヒットさせて広く知れるようになった。ドラマ『秘密の男』『遠くから見ると青い春』『紳士とお嬢さん』などに出演した。
■【写真】飲酒運転した歌手イルをかばった?“圧巻ボディ”で人気の美女ゴルファーが反論
前へ
次へ