韓国の“国民的メンター”オ・ウニョンをMCに迎えた夫婦バラエティが1周年を迎えたなか、“非婚奨励”番組の汚名を払拭できるのかに注目が集まっている。
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MBCバラエティ『オ・ウニョンレポート-結婚地獄』(原題)は最近、放送開始から1周年を迎えた。これを記念して、29日にはメンターのオ・ウニョン博士と1年間の出演者を含む75組の夫婦が集合する公開収録が行われた、放送された。
オ・ウニョンと会った夫婦たちの地獄度は、どのように変わったのだろうか。
最も目立ったのは、『結婚地獄』を経た出演者夫婦の変化だった。
結婚生活9年の間、妻に給料を公開せず、大きな叱責を受けた“非公開夫婦”の夫は、昇進とともに毎月給与明細を妻に共有していると明かし、拍手を受けた。また、夫の暴言や失職で苦しんでいた“一線を越えた夫婦”も、再就職の便りと一層柔らかくなった言葉遣いで応援を受けていた。ほかにも、「夜の営み特集」で話題を集めた夫婦は、公開放送で手を握り、優しい姿を見せていた。
逆に、オ・ウニョンに会って現在の“結婚地獄”から脱け出したい夫婦もいたようだ。観覧客には助言を求めようとする夫婦が参加し、切実な思いを吐露したのだ。
ある40代の男性は離婚調停中であると明かし、その場で相談を受けた。オ・ウニョンは「結婚生活で、妻は何度も夫によって傷ついたようだ。嫌いな人とは生きられるが、傷つける人と一緒に暮らすことはできない。夫がそれに気づき、必ず変わらなければならない」と助言したりもした。
一方で、趣味にどっぷりな夫のせいでワンオペ育児に勤しむ女性もいた。オ・ウニョンは「妻も自分のことをやりたいし、学びたいことがあるだろう。その点に対するコミュニケーションが必要だ。親の役割は(子供を)助けるのではなく、一緒に育てていかなければならない」と助言した。
『結婚地獄』を経た出演者夫婦、公開収録に参加した視聴者夫婦は皆、結婚生活を維持したいという意志を示した。“地獄”という極端な表現を使うほど激しい対立を経験していても、解決していこうとする姿は『結婚地獄』の存在意義に他ならない。
事実、1周年記念だったことが色褪せるほど、最近の『結婚地獄』は視聴者から大きな叱責を受けてきた。理由は、製作陣さえまともに認知できていなかった人権への感受性だ。
出演経験のある再婚夫婦は、放送内容で子供に対するセクハラ疑惑を受け、警察の取り調べに巻き込まれたりもしたほどだ。出演者夫婦の悩みや結婚生活維持に対する意志とは裏腹に、私的な話が刺激的に映り、疲労度を刺激すると世論の俎上に上がっている。
さらに、「一線を越えた夫婦」「夜の営み」など、出演者夫婦の情事にフォーカスする点が、結婚に対する希望よりは絶望を与えるとし、「未婚を奨励する番組なのか」という苦言まで出ている。
にもかかわらず耐えてきた1年。まるで『結婚地獄』という番組が持ちこたえてきた過程自体が、番組に悩みを依頼してきた夫婦が結婚生活を耐え抜く過程と似ているという既視感さえ感じられるほど。
実際、視聴者に結婚に対する懐疑感や、結婚生活を維持することに対する疑問を抱かせる瞬間さえ克服して生きていく出演者の姿は、強力な批判にも『結婚地獄』が維持される様子と似ている。
何よりも、このような番組を可能にするオ・ウニョンの熱意には依然として異見や反論がない。この真正性を武器に、『結婚地獄』は“結婚奨励”プログラムに生まれ変わることができるのだろうか。
アドバイスを受けて変化してきた出演者夫婦のように、1年間を反芻し、視聴者の感受性に寄り添おうとする製作陣の努力に期待したい。
(記事提供=OSEN)
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